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「えっ・・・会・・・アメリさん、元に・・・」
「イルマ・・・さん、ああああんまり、じろじろ見ないでくださっ、この服・・・やっぱり、はっ、はずかしい・・・！！」
キリリとした以前のアメリは一瞬で、消え去り、自身を抱き締めるようにしゃがむ。
「あれ！？・・・どっ、どうしたんですか！？取り敢えず毛布です」
「ありがとうございます
そのっ、この格好になれば性格が戻るかと思って」
アメリが素早く毛布にくるまり、正座する。
「今のままでは・・・きっと選挙に負けてしまいます
私のせいで皆さんにご迷惑をかけてしまう」
「迷惑って、会長は頑張ってます！ちゃんと生徒会の仕事もこなして・・・」
「こなしてません！！
分かっています。私の分まで皆さんが仕事をしているのは・・・Aさんが肩代わりしてくれてたのも知ってます
・・・こんなこと入間さんにしか言えません
私・・・生徒会のみんなが好きです
気高く真摯で、私のために心を遣ってくださる・・・嬉しかった
その尊い忠誠心、言葉行動の全てが、あたたかかった
・・・でも、それは以前の私への思い
だからこそ、私は最初から嫌いだと言うAさんに逃げた
最初から私に期待も執着もしない、Aさんを求めた
イルマさんが憧れ慕い愛する・・・Aさんを利用したのですッ」
拳をキツク握り、アメリの目から涙が伝う。
「私のお父様にも一緒に会ってくださいました
本当は自分の時間を過ごしたかったでしょうに、私を優先してくれて・・・
少しは好かれていると、自惚れていました
Aさんは何時も問いかけてくれていました
現実を見ろと言ってくれました
全てに蓋をして、逃げ続けた結果・・・見捨てられてしまっ・・・」
「多分、違います
姉さんは基本的に皆嫌いですが、本当に嫌いなら傍に寄せ付けません
どれだけ周囲から圧力をかけられても・・・
アメリさんに言っていた・・・あ、甘い言葉は嘘だと思うけどッ
でも、全てが嘘ではないといいますか・・・」
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作者名：E | 作成日時：2024年1月28日 17時
