欲深いのは悪魔か人間か４ (ページ24)

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乙女モードのまま、アメリ会長は日常に戻った。

「「「号令・・」」」

「あの・・・私、お菓子を持ってきたのですが、皆さんも(・)いかがですか？
　Aさん追加もございますわ！」

嬉しそうにアメリが言い、Aの世話を焼き始める。

『座って、お茶にしたら？会長の気づかいでしょう？』

Aが笑みを浮かべ言い、ヒクリと頬を引きつらせ着席する。

『紅茶美味しいよ、アメリも飲んだら？』

「良いのですか！？では・・・いただきます」

吹っ切れたAの横では嬉しそうなアメリ。

「え、会長の好みってそういう？」
「いや、面白いからって言ってたぞ」
「でも、実はってことも・・・」

ヒソヒソと話しチラチラと様子を伺う。

「・・・会長、おかわりはいかがです？」

「いえ、充分ですわスモークさん」

スモークがピシリと固まる。

『以前は呼び捨てだったのでしょう？他人行儀になったようで寂しいのでは？』

「まあ、そうですの！？どうしましょう・・・ごめんなさい」

Aの指摘にションボリとするアメリ。

「い、いえ！！お気になさらず・・・可能であれば呼び捨てて頂けると嬉しいです」

「「「僕/俺/私も呼び捨てが良いです！！！」」」

スモークに便乗するメンバーにアメリがビクリとし、Aの後ろに隠れる。

『・・・ッく』

視線で”耐えろ”と圧をかけられ、入間が両手を合わせ拝む様なポーズをする。
Aは言葉を呑みこみ、溜息を吐く。

『・・・アメリにとって、彼らは親しいより知人の悪魔ですか？』

「い、いえ・・・私を支えて下さった優秀な方々ですわ」

『なら、どうすべきかわかるよね？』

「は、はい！頑張ります！！・・・でも、嫌いになりませんか？」

『どんなアメリでも、変わらないって言ったでしょ？』

「はい！」

アメリの言動に胸を射貫かれるメンバー達、優しく諭すように告げるA。
嬉しそうにアメリが頷く。