欲深いのは悪魔か人間か４ (ページ23)

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悪魔学校バビルス
全６学年、在学生６６６名
数多の悪魔が共存する学内で、その秩序を保ち
監督する集団こそ、高潔にして冷血
悪魔のエリート、生徒会である

「ごきげんよう」
『・・・どけ、邪魔だ』

お淑やかに、上品に挨拶をする上機嫌のアメリ。
アメリの希望で腕を組まれ、不機嫌全開で隣を歩くA。

「聞いたか！？会長の話！？」
「まるで別人だって」
「一体何が・・・」
「A様に生徒会長の座を渡すから加入してほしいとまで言ってるんだろ？」
「まじか・・・でも・・・今の会長可愛いよな」
「なー」

「どした？Aちゃんとられて寂しいの？」

「いえ・・・注目されてるなあって」

スモークの問いに入間が苦笑する。

「あれじゃあねぇ・・・
　でも、日常生活を体感すれば性格も戻っていくだろうって、先生の見解だしね」

「ええ・・・でも、姉さんは会長の日常に関係あるのかな？」

「新パターンよね」

入間が首を傾げ、スモークが笑う。

「「「A様の邪魔をするな！！」」」

不機嫌なAを庇うように、親衛隊が通路を広く確保している。

「やはり、私もA様とお呼びした方がよろしいでしょうか？
　Aさんと呼ぶのも・・・」

『・・・お好きにどうぞ』

アメリの問いに頭痛が増すA。

「会長！！それはダメです！」
「そうですよ！普段は呼び捨てだったじゃないですか！！」
「Aの機嫌とりなんて、本当にどうしたんですか？」

慌てたザガン、キマリス、グシオンが止める。

「ですから、以前の私は少々粗暴でしたが・・・改心致しますの！
　少しでも嫌いから好きになって頂けるように！！」

アメリが少し怒ったように言い、うっとりとAを見つめる。

『・・・ッ！』

Aが舌打ちをし、素早くザガンに口を塞がれ暴れる。