欲深いのは悪魔か人間か４ (ページ20)

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『ん～・・・色つけても中が見えないとアレだね・・』

「僕に才能がないばかりに、姉さん、ごめんなさい」

魔力回路パズルのコツを教えて欲しいと入間に連れられ、生徒会室ソファーで頭痛を覚えるA。
書類整理をしていたメンバーがチラチラと様子を見、”ヘタクソ”と表情に出る。

『取り敢えず、この前の授業でチェルーシル習ったでしょう？透明にしてみたら？』

「えっ、透明！？色を変えるならでも、透明も変化だし・・・」

「「無理だろ・・・あっ」」

無意識に突っ込んだザガンとキマリスは気まずそうに視線を逸らす。

「いや、内部構造を正確に把握できないと無理なのに・・・酷だろ？」

グシオンが苦笑しながら、入間の頭を撫で、Aに告げる。

『そ・・・』
「放送師団です！あのっ会長はっ！？」

Aが口を開くのと同時にバーンとドアが開き、放送師団長が叫ぶ。

「会長なら準備室に・・・」

「放送師団はさっきまで外で資料集めしてて・・・誰も会長の呼び出しなんてしてません！！」

全員が青ざめ駆け出す。

『入間、どうして私の手を引っ張ってるの？』

「だって、アメリさんがッ！！早く、様子を見に行かないと！！」

『だから、なんで私が同行しないといけないの？』

「今はそんな事言ってる場合じゃないでしょ！！僕、怒るよ！！」

厭そうなAに、入間が初めて、強く訴える。