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「よしっ、130秒キープ!明日から見廻り参加だ!!」

「はい!!姉さん、僕・・・」

ザガンに褒められ、嬉しそうに振り向いた入間が固まる。

「イルマ、貴様はAの幻覚が見えとるようだが、数日前から不参加だ」

ザガンが溜息と共に現実を伝える。
ガクリと項垂れるように肩を落とす入間。


―食堂―

『今日のオススメで!』
「A様、私これが気になってて・・・」
「私も食べてみたいメニューが!」
『注文すれば?』
「お前達無礼であるぞ!自分の位階にあったメニューから選ぶべきだ」
『食材余るんだしいいでしょ?アリスは厳しすぎだよ?』
「Aが良いなら、いいんです。感謝して崇めてから食せよッ!」
「「「A様好きです」」」

「・・・うっ、うっ・・・ふっ・・・」

悪魔に囲まれ、静かに食事をするA。
入間は本日も豆1粒を噛み締め、涙を流す。

「やっぱり、これはキツいのか・・・」
「背筋は伸びてるけどな・・・あとはAの環境と比較して落ち込んでる可能性もあるな」

キマリスとグシオンが話す。

「空腹が気になるなら、これでもやっていろ」

「これは?」

ザガンの差し出した、鍵穴のたくさんついた箱に入間は首を傾げる。

「魔力回路パズル
 魔力を意図みたいにイメージして、鍵穴に通して開ける
 魔力調整の練習具だ」

「い・・・いめぇ、じ?」

説明を聞き、入間は力むが鍵はあかない。

「「うわ〜へたくそ〜」」

ザガンとキマリスが呆れる。

「それ、やるから練習しろ」
「あれぇ、先輩やっさし〜」

「イエッサ!」

「おい、キッシュ・・・先輩って呼ぶなって何回言えば分かる!?同学年(・・・)だろ!!」
「え〜先に生徒会入ってるんだからジョニーさんの方が”先輩”ですよ〜」

「俺が留年したみてーじゃねーか!やめろや!!」
「語気強っ、ハハハハ」

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作者名:E | 作成日時:2024年1月28日 17時

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