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『捌けた？』
「バッチリ！」
Aの問いにジャズが笑顔で頷く。
「Aちゃん、いやA様ありがとうございます！！」
「A殿、恩に着るでござる！」
「女神！！」
『え、身内に売ったの？』
「いや、他の生徒にも売りました！でも、皆行きたいって・・・」
ジャズが弁明するように言い、チケット代として集めた全額をAに差し出す。
『完売ならそれでいい』
手数料分をジャズに渡す。
「実は関係者だったりする？？こんなにチケットを・・・」
『全く、知り合いから押しつけられただけ』
ジャズの問いに即答して立ち去るA。
「カッケェー」
「関係者じゃなく、人望ってこと？？」
「しかし、競りは見物でしたな」
「そんな事より会場に急ぐでござる！！」
慌ただしく立ち去る問題児達。
「特別に個室を用意してもらったので、スタッフに名乗って下さい！すぐ案内するように手配してあるので！！」
『そこまでするなら行こうかな』
「絶対ですよ！」
ケロリが慌ただしく電話を切る。
「・・・ほう、クラスメイトを喰いものに悪行とは・・鬼ですか？」
オペラが呆れたように言う。
『労力を使わずに金が手に入るって、いい環境だね』
「入間様とは真逆すぎますね」
『多分、こうならなくても入間のようには過ごさないと思う・・・騙されて腹立つから』
「お前が入間様と同じ立場なら、魔官署局長の手を取り還っていたでしょうね」
『当たり前でしょう？』
「・・・しかし、上品な部屋を用意させましたね
心が痛まないのですか？」
『彼女が勝手にやったことだし知らない』
「よくもまあ・・・」
『私はここで観てるから、下の入間と合流してくれば？』
点在するバビルスの生徒や教師、入間達を見下ろしながらAが告げる。
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作者名：E | 作成日時：2024年1月28日 17時
