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「もう、面倒だ!直接対決といこうではないかッ!!」

「いいだろう!その馬まとめて絞め殺してくれる!!」

楽しそうにサブノックとアスモデウスが対峙する。

「ちょちょっ、何やってるの!使い魔は競うものじゃ・・・」

「「やかましい!!」」

「あっつ!」
「にげろッ!」
「A様の後ろへ!!」

「退避!!!みんな早くっ」

パニックになる生徒達、ロビンも青ざめ叫ぶ。
Aは入間の手を引き背に庇う。

『いや、入間以外は保護しないよ?』

生徒達の視線にAが不思議そうに首を傾げる。

「「勝負ッ!!」」
「粛に」

一触即発の空気を止めたのは、カルエゴの声と拳骨だった。

「フンッ、見ておれんな
 ・・・状況を考えろ!このアホども!!」

サブノックとアスモデウスが正座させられ項垂れる。

「オイッ新任!
 なぜ使い魔には信頼が重要か答えろ!」

「だっだって・・・使い魔は相棒(パートナー)で・・・」

「違う!
 喰い殺されんだめだ」

「でも、主人に刃向かえば処罰(しつけ)が・・・」

「誰が主人の話をした?
 私が言っているのは周り(・・)の話だ
 使い魔はペットでも相棒(パートナー)でもない
 主人が調教を怠れば脅威となる魔獣だ
 使い魔を恐れろガキども、それが真の信頼だ
 この中で、その基礎の心構えがあったのは2人だけだったようだが・・・
 分かったら・・・さっさと使い魔を労れ!今すぐ!!」

カルエゴの言葉にロビンがすぐに指示を出す。

「今さらだけど、恥ずかしくなってきた」

『何で?』

「だって、Aちゃんから触れてくるの初めてじゃない?」

『そうだった?』

「それに、普段そんな優しい雰囲気じゃないよね?」

『それは・・・あるかもね?』

「だって、僕だよ?」

『普段シチロウからは触ってくるのに?』

「・・・だめだ、この後恥ずかしくて僕は死ぬ」

我に返って羞恥心を訴えるバラム。
嬉々として揶揄うA。

「姉さんの使い魔って一体・・・」

「・・・(アホ共が)」

会話は聞こえないが親しそうなA達を呆然と見る入間。
カルエゴは重たい溜息を吐く。

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作者名:E | 作成日時:2024年1月24日 19時

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