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『シチロウ、いくよ〜』

ブンッと容赦なく投げるA。

「ちょっと、強すぎじゃない!?」

ロビンが狼狽えたように言うが、素早く回収した鴉が首を傾げる。

「え、え!?あの速度をこんな早く!!マジ!!凄っ!!」

『良かったね〜』

ロビンに褒められ、Aが褒めるようにバラムを撫でる。

「っく、やるぞ!」

「えっ、いいんですか?」

「・・・いいから投げろ!」

『番犬なんだから犬として召喚したら良かったのに、哀れですね』

屈辱に震えるカルエゴにAが笑みを浮かべ挑発する。

粛清(コロ)す」

「わ、えっと・・・お願いします!!」

入間が慌てたようにフリスビーを投げ2人を引き離す。

『番鳥?には大きすぎない?大丈夫かな?』

「ちょっと、姉さん、煽らないでってば!」

再びビデオを回しながら揶揄うAに、入間が慌てる。

「モフモフしてて可愛いなぁ・・・」

『邪魔したらダメだよ?』

「わかってるよぉ・・・あとで僕にもみせてね」

『複製しとくね』

のしのしと歩くカルエゴを眺めながら、バラムとAが和やかに会話をする。

「わぁ〜よくできましたぁ〜確かに大きかったかもね、ごめんね」

ロビンが毒気のない言葉の暴力をカルエゴにかける。

「でも、Aちゃんは使い魔に対して容赦ないけど、入間君はまだ遠慮してるよね?
 怖がってちゃダメだよ?」

「あ、はい・・・すみません」

ロビンに注意され入間が謝罪し、カルエゴが舌打ちする。

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作者名:E | 作成日時:2024年1月24日 19時

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