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「ほう？毎朝、通話しているが初耳だ・・・恋愛といいかけなかったかい？」
アンリが威圧的に問いかける。
「いえ、それだけでなく将来(の夢)についても語ってます！」
『正気ではないでしょう？』
「・・・。」
アメリの言葉にアンリの身体から力が抜け、慌ててアメリが支える。
「だっ、大丈夫ですか？」
「貴様に”お父さん”と呼ばれる筋合いはない！！」
「ええ！？いえっ、言っては・・・」
心配した入間に逆切れをするアンリ。
アメリが心配そうにアンリを支え医務室へと歩く。
『親子で妄想癖かぁ・・・もう、関わらない方がいいんじゃない？』
「姉さん、さっき向こう行かなかった？」
『落とし物に気づいて戻ってきんだけど・・・手遅れだったね』
「アンリさんのお父さんがどうしてバビルスに来たんでしょう？」
『おじいちゃんと同じ１３冠で、魔関署局長だから・・・色々あるんじゃない？』
「姉さんも知り合いなの？」
『入間よりはおじいちゃんと長く居るからね』
「・・・そっかぁ、嵐のようでびっくりしました」
気落ちしたように呟き、Aに抱き着く入間。
「少しだけ、こうしててもいいですか？」
『いいけど・・・困惑してるよ？』
「え！？あ・・・アズくんとクララ・・・」
Aに言われ、２人に気づいた入間は赤面するが離れない。
「入間ち甘えんぼ？？」
「うん」
クララが揶揄った言葉を、肯定する入間。
衝撃を受けたように２人が顔を見合わせ、Aに説明を求める視線を向ける。
『理不尽にキレられて怖かったの？』
入間が首を左右にふる。
「何があったのですか？」
「入間ち、本当にどうしたん？いじめられたん？？」
「・・・師団披露の時、姉さんとの時間が多かったから・・・少しだけ、寂しくて」
苦笑しながら、Aから離れる入間。
すかさずアスモデウスとクララが入間を抱き締める。
『目的が違うから、ごめんね』
「姉さん、まっ・・・」
慌てて伸ばした手は空をきり、入間の目から一滴、地面に零れる。
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作者名：E | 作成日時：2024年1月24日 19時
