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「只今より、師団披露最終行事・・・優秀師団表彰式を始めます！」
オオォォ
『それって越権行為じゃないんですか？』
騒がしい会場を高い位置から見下ろし、Aが興味なさそうに呟く。
「サリバン公の疑いが晴れた訳ではないから、仕方なくここに居る」
『じゃあ、そのカメラは何ですか？』
眼鏡を光らせ、ビデオカメラの角度調整をするアンリ。
「プレゼンターは我らが会長！アザゼル・アメリ！！」
「私の娘だ！気高く美しいだろう！？」
アメリが会場に登場すると、親ばかを炸裂するアンリ。
『そういう所は、共通なんですね』
「ん？子を思う親は・・・ああ、すまない」
『私の家は物静かだったので、一つも被りません』
我に返るアンリに、即答するA。
『
「・・・恐らく、悪意がなかったから防げず、申し訳ない」
アメリを熱心に観察していたのに、Aに向き直り頭を下げるアンリ。
『謝罪よりも、早く還れるように手段みつけて下さい
受入れる気はないので、気にせず鑑賞して・・・』
「入間は人間だろう？無理矢理サリバン公が・・・」
『私は何も知らないので、本人に訊いてください・・・悪魔の事情に興味ないですし、別居中の事に関心はないです』
「悪魔を憎むキミが、手を貸す相手なんて人間しか考えれない」
『学生ごっこで、麻痺しただけかもしれないですよ？』
不敵な笑みを浮かべるA。
「・・・身勝手だとは思うが、娘は巻き込まないでくれ」
『お断りしても生徒会に勧誘してくるので、説得してくれません？』
「ああ、私からも説得をするから・・・そのまま断ってくれて構わない」
『ビデオ回してるんですよね？』
「問題ない、アメリの声以外拾わない・・・特注品だからなッ！」
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作者名：E | 作成日時：2024年1月24日 19時
