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「ウフフ♡一緒にお祭り楽しいなぁ〜」
サリバンが嬉しそうにスキップし、入間が幸せそうに屋台飯をほおばる。
『絶景ー』
「それは良かったですねー、零したらお仕置きしますよ?」
Aはオペラに肩車をさせ、魔リンゴ飴を齧る。
「姉さん、何飲みます?」
入間がドリンクを差し出す。
「これでしょう?」
オペラが素早く選び、Aに手渡す。
ドリンクと交換するように、魔リンゴ飴を奪い齧るオペラ。
「相変わらずだね〜」
サリバンが嬉しそうに見守る。
「あ、サブノックくんの劇!」
『だって』
「はいはい」
入間の指す方向にオペラが素直に歩く。
「そういえばAちゃん、かなり目立ってるけどいいの?」
『どうせ目立つなら安全な所で見学する』
「うん?・・・いいなら僕は良いけど?」
サリバンの問いに、Aが嫌そうに答える。
「師匠をパシらせ、運ばせる弟子なんて最低ですね」
『嫌だな、
オペラの言葉に、Aが不思議そうに即答する。
小さく舌打ちするオペラ。
「わー魔王劇、楽しみだなぁー!」
「そうだね〜」
入間が話題を変えようと頑張り、サリバンが相槌を打つ。
『あ・・・』
「おいッ」
オペラの服にペットボトルの水滴が落ち、睨まれる。
「ただの水滴でしょう?すぐ乾くよ〜ほらね?」
サリバンが素早くハンカチで拭き、オペラの機嫌がなおる。
「オペラも大変でしょう?代わろうか??おいで〜」
『厭』
「サリバン様のお手を煩わせるわけにはまいりません」
即答するAの声をかき消すようにオペラが返答する。
「そう?じゃあ入間君おいで〜見えないでしょう?」
「え?わっ・・・ありがとう、おじいちゃん」
魔王活劇がよく見えるように、サリバンが入間を肩車する。
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作者名:E | 作成日時:2024年1月24日 19時