欲深いのは悪魔か人間か３ (ページ4)

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「シチロウ、後で説明しろ」

「え、うん・・・怒ってる？というか、あの教師大丈夫？」

モフエゴとバラムがヒソヒソと会話をする。

「姉さんの使い魔って・・・」

『本来はこうやって黄金(ソロモン)の指輪に口づけると出てくるんだけど、騒動になるからね・・・』

入間に囁き、バラムの頭に乗るカルエゴを写メでオペラに送信する。

「アホ共、とっとと召喚解除しろッ！」

「危ないでしょ？」

「コラッだめだよ！勝手にやめちゃ！」

入間だと処罰(しつけ)をくらう為、Aに突進しながら叫ぶカルエゴ。
バラムの嘴がカルエゴを摘まみ、ロビンが嬉々として口を開く。

「バビルス教師心得！【常に厳粛に特例を良しとせず！】
　如何なる理由があろうと、厳粛に生徒を評価する場を整えるのが僕の務めだからね！
　さっきは驚いたけど、敢えて特例扱いしなかったんだよ」

笑顔で言うロビンに、教師心得作者であるカルエゴは無になる。
最後の言葉をAに向けるロビン、Aは静かに笑う。

『授業の後、壮絶な説教くらうでしょうから頑張って下さい』

「あっ・・・」

入間が察し、手を合わせる。

「僕の心配してくれるのは嬉しいけど、大丈夫だよ！
　間違った事は何もしていないんだから！」

得意気なロビンの言葉に生徒達が吹き出し笑う。