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「全然お揃いちゃうやん
 ・・・完敗やわ、入間くん・・・君の方が・・・
 よっぽど野心家や」

キリヲは溜息を吐き、スッキリしたように笑みを浮かべる。

『入間がお揃いとか気持ち悪いことを・・・』

軽蔑するようにキリヲを見下し、入間を抱き上げるA。

「・・・キミがさっぱりわからへん
 大切な入間君を最後は助けへんかったのは何故や?」

少しだけ嬉しそうに微笑むキリヲ。

『入間の望み通り、見てたでしょう?』

「・・・はぁ?僕が助けなければ死んでたで?」

当然のように告げるAに、キリヲは呆れた表情をする。

『おじいちゃんが助けてたと思うよ?』

「・・・えらい、他人を信用して、おめでたいなぁ〜
 結局、教師一人も助けに来なかったやんか」

『サポートはあったし、別に傍に居て欲しいとか思わないでしょ?』

Aの言葉にキリヲは見覚えのある蔦が視界に入る。

「ハハハ・・・やっぱ高位階(ハイランク)ともなると待遇がちゃうんやな」

首輪(魔具)なんてしてなければ、高位階(ハイランク)目指せたでしょうに』

Aの言葉にキリヲが驚く。

位階(ランク)に囚われてるのは貴方でしょうに、ガブ子(がらくた)遊び楽しかった?』

強制的に元の部屋へ投げ入れられ再びキリヲは絶句する。
ガブ子はおろか、他にあった筈のガラクタも全て消し飛び焦土と化した室内。

『鏡あげようか?』

「は?え?嘘やん」

本日2度目の衝撃にキリヲが放心する。

「・・・およ?」

サリバンが風穴の開いた場所を覗くと、Aがキリヲを殴っている場面。
勢いよく開いてた窓からキリヲが吹き飛ぶ。

「ちょーっと!待って!!」

サリバンが慌てて魔術でキリヲを回収し、Aにめ!と注意する。

『悪魔だし、落ちても死なないでしょ?』

「流石に死んじゃうよ!!しかも、彼は生徒でしょ!?」

「いや、アミィ・キリヲは敵です」

サリバンの言葉を否定するようにカルエゴが告げる。

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作者名:E | 作成日時:2024年1月24日 19時

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