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「姉さん、ごめん・・・僕、まだ頼りたくないです
自分で出来る事は自分でしたいから
・・・見ててください！」
Aが渡した召喚シールをポケットにしまい、入間が宣言する。
『どうせ本体くるし、それまで好きにしていいよ』
Aが面白そうに答え、キリヲは狼狽える。
「はい、失礼しますよ」
入間は笑みを浮かべ、木箱を軽々と持ちあげ運ぶ。
「ちょっちょっ、ちょお待って！！
話きいてなかったん？学校爆破するんよ？
Aちゃんの箱もその時には消すで？？
君の大事なもんはなくなる！跡形もなく！
君の作ったモンと、大好きなAちゃんの魔力によって！」
「姉さんの魔力、まだ奪ってるんですよね？逆に機械大丈夫です？？」
「は？・・・なんで、これだけのこと、つきつけられて！
なんで絶望せぇへんの！？」
「だって、絶望しても、いいことないじゃないですか」
動揺するキリヲに、入間は笑顔で言う。
「この線を先に抜いた方がいいかな？」
『私はいいよ』
「うん・・・生まれてから修羅場をたくさん経験して
身に染みてるんです
絶望しても状況は変わらないし、お腹もふくれない
僕が動かないとダメなんです」
装置にある花火に手を伸ばし、迷うことなく取り出す入間。
「僕は今までずっと、危険を避けてきた・・・
でも
だから、先輩が”悪”でも逃げない
絶望もしない！あなたの野望を・・・ぶち破ります！」
「僕の野望を・・・打ち破る・・・ムリや、返し
その花火は本祭開始の鐘と同時に爆発する
今更ガブ子さんから離したところで爆発は止められん
そこの窓から中庭に投げ入れて、この部屋にもバリアをはらな・・・死ぬよ」
笑みを消し、冷徹に入間を見るキリヲ。
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作者名：E | 作成日時：2024年1月24日 19時
