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「まぁーだ調査終わらないの?」

「人間界関係は調査が細かいんです
 まだしばらく、かかりますよ」

「そっか、じゃあ・・・チェックメイト!僕の勝ち〜」

「ぐあああ、また負けたー」

「フフフ!」

「もう一回!もう一回!」




「全く・・・一見すると温和な方だが・・・情報によれば
 彼は人間界に不正渡航し、嫌がる人間をムリヤリ手元に置いてる・・・
 本当なのか?バール」

「さぁな」

「はいはい、俺の子飼いの情報屋からは、そうだって報告だよ
 でも、俺以外からも情報はきてるはずだろ
 だからこの警備なわけだ
 警備局員全員集合ってか」

「逃亡に備えての保険だ
 容疑が晴れるまでは精鋭を集めざるをえない
 しかしサリバン公を長時間拘束するのも無礼である・・・
 さて、どうしたものか・・・」

「そう急ぐなって、何もないにこしたことはねぇ
 まあ今の落ち着きっぷりが、嵐の前の静けさってやつかもしれねぇがな」

「・・・何か、企んでないか?」

アンリの問いにバールは笑みを浮かべる。

「なあ、話題のAって悪魔は何者だ?
 調べても経歴や過去が一切ない・・・あり得るか?」

「彼女は特例(・・)だ、キミには関係がない
 ・・・仮に疑惑が事実で実刑となれば、魔関署にて保護する」

「俺が引き取ってもいいんだぜ?」

「娘を育てた事がない癖に、軽々しく言うものじゃないよ?」

ピシリとガラスに亀裂が入り、ゴゴゴとアンリから威圧がかかる。

「局長の地雷踏んだな」
「お嬢と重ねてるのか??」
「優秀な点しか重ならないだろ?」

「Aちゃんは君みたいなタイプ・・・大嫌いだからムリムリ!!」

声が聞こえない筈なのに、反応するサリバンに騒然となる。

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作者名:E | 作成日時:2024年1月24日 19時

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