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指輪に引っ張られるままに、レンガの壁に触れた入間。
「わッ、扉！？入っていいのかな・・・先輩？
何してるんですか？こんな所で・・・」
「なんや君かぁ
ゴホッ、えらいびっくりしたわーどうやって入ってきたん？」
「えっと、指輪にひっぱられて」
「あぁ前にもあったなあ、そんなこと」
「はいっ、結構離れてても反応するんですね！
で、ここって・・・」
「秘密基地や・・・おいで」
入間はキリヲに言われるまま部屋の中へ進む。
「ようこそ魔具研の墓場へ
先輩から教えてもろうた場所でな」
「えっ、先輩って電話の？」
「せやっ、なんでも当時は学校にバレたらまずい
おかしなもんばっかり作ってたらしくて・・・
隠れてここで作業してたらしいけど・・・今はガラクタしかないわ」
「え？じゃあここで何の準備を？」
「知りたい？これを知ったらもう、後戻りはできんよ、ええか？ほな・・・」
一気に紐を引くとバビルスが一望でき、入間の目が輝く。
「凄い！高ーい」
「フフッ、びっくりしたやろー
学校の中央３年塔のすぐ下、見てみ
あれが”開催の鐘”
前夜祭の終了とともに鐘が鳴って本祭が始まるんよ」
「わー大きい！」
「あんぽんたーーん!!」
突然大きな声でキリヲが叫び入間が驚く。
「えぇっ、先輩！？」
「あっはっはっ、大丈夫や！
特殊なガラスやから聞こえへんよ
向こうからは壁に見えるし」
「そうなんですか？マジックミラーみたいな感じでしょうか？」
「まじ？なんて？？
入間君も鬱憤溜まっとるやろ？叫び」
「え！？僕は大丈夫で・・・」
「理事長の孫は入間君もやろ？せやのに教師陣含めみーんなAちゃんばっかや
透明扱いされて悔しないんか？」
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作者名：E | 作成日時：2024年1月24日 19時
