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職員室にて提供された菓子を食べながら、反省文を書き終えたA。
入間が申請用紙を取りに来てAに駆け寄る。
「姉さん、僕お泊りすることになって・・・姉さんも一緒にお泊りする?
体験入団ってカタチで・・」
『絶対嫌、無理!』
「そんな不純な申請は受付けせんぞ?」
「先生、えっと、違くて、誤解というか・・・」
カルエゴが申請用紙を渡そうか迷い、入間が慌てる。
「ふいっ そうですAちゃんは魔植物師団なんですから、め!です」
『加入も見学もしてないです、信じるので嘘はやめてください』
スージーがAに抱き着きながら言い、Aは即答して引き剥がす。
「そうだよ、魔術開発師団に加入するんだよね?」
『ダリ先生までやめてください』
「そうだよ、Aちゃんは・・・」
わらわらとAの周りに師団顧問が集まり、同様のやり取りが繰り返される。
「粛に!生徒一人になにやってるんですか?」
ケルベロスでAを摘まみ上げながら、カルエゴが静かに問いかける。
『私は遊ぶ金稼ぐのに忙しいんです』
ケルベロスの頭へ飛び乗り、ドヤ顔で宣言するA。
「・・・悪バイト代を出そう」
下種なAを叱るでもなく、寄り添う提案をする教師。
カルエゴに睨まれヒッと手を下げる。
『・・・そんなに素晴らしい師団ならば、師団披露で魅せて下さい
悪ふざけが好きな悪魔教師であっても、異常だと悟ったA。
いつもの強気な態度で言い切り、不安を取り除く。
「じゃあ、僕にもチャンスはありますか?
僕達が姉さんを感動させられたら・・・一緒に活動してくれますか?」
教師だけでなく入間も、やる気に満ちていた。
『面白いなら、ね?』
「絶対ですよ!」
Aの笑みに入間が嬉しそうに駆け出す。
「ふいっ 入間君も凄い自信のようですが、Aちゃん今の発言全員が承認ですからね!」
「あとから取り消しもナシだよ?」
『ちょっと、足場消さないで下さいよ』
「粛にできんのか?毎度毎度騒がしい」
カルエゴがAを職員室の外へ締め出す。
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作者名:E | 作成日時:2024年1月24日 19時