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「姉さん、僕死んじゃう・・・だから、ね?お願い!!」
入間がAの足にしがみつき懇願する。
『私に権限ないって言ってるでしょ?おじいちゃんに、そうやってお願いしてきなさい』
Aが面倒そうに入間を引き剥がそうとするが、存外強い力で離れない。
「もう、おじいちゃんに言いました!”ダメ♡”の一点張りの即答で・・・」
『それで折れたんでしょう?だったら諦めて召喚したらいいでしょ?』
「折れたって、だって、粘りようがなかったんです!」
『なんで、私なら粘るの?一番無意味だって理解できないの?』
「キミたちが理事長のお孫さんだよね?授業中に姉弟喧嘩かい?そんな事よりもキミ達の使い魔みたいな!お願い!!」
黄緑色の髪をした小柄な教師が目を輝かせ、Aと入間に声をかける。
「うっ・・・ダメです、殺されちゃう、まだ死にたくないです」
入間が青ざめながら、否定を告げAの背に隠れる。
「死ぬって・・・主人が使い魔を怖がってちゃだめだよ!さあ!僕に君の使い魔をみせてくれ!」
「でも・・・」
『はい、入間ばんざーい』
Aが召喚シールを入間の手に貼って棒読みで告げる。
「はい!・・・あ、ちょっと姉さん!?」
条件反射で従った入間だが、いつの間にか貼られたシールに怯える。
「使い魔先生だ」
「使い魔先生可愛い!」
「
『こんなモフモフした生物の何処が恐いの?鳥籠入れてあげようか?』
「貴様ァ!!放せ掴むな!!先に貴様を
大きな鳥籠を持ちながら、反対の手で無造作にカルエゴを掴むA。
「すみませんすみませんすみません
姉さんも煽らないで、入れたら後が怖いよ」
Aに捕まれ暴れるカルエゴに入間はひたすら謝罪をし、Aから鳥籠を取り上げる。
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作者名:E | 作成日時:2024年1月24日 19時