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『私、養子縁組された覚えないんだけど？それに人間を魔界に連行ってどういう事？？』
「入学の書類と一緒にサインしてくれたでしょ？」
晩餐の席でサリバンに詰め寄るA。
サリバンはニコニコと入間にとって見覚えのある書類を傾げていた。
「燃やしても破っても無駄ですよ？原本は既に受理されソレは複製ですから」
オペラが無表情に釘をさす。
Aが複雑な表情で唇を噛み締める。
「傷ついちゃうでしょ？前から言ってるじゃん、僕を好きなように利用していいよって
・・・それに君が数人、数十人と殺めたとしても僕には何の問題もない
それだけの立場に居るって、今日だけでも理解できたんじゃない？」
Aの唇に触れ、優しく言いきかせるようなサリバン。
「ゴフッ・・・殺っ・・」
カランとフォークが落ちる音が響く。
激しく噎せる入間の背をオペラがさすり、水をすすめる
「何度も言っているでしょう？騙される無警戒なお前の落ち度です」
オペラが溜息交じりにAに告げる。
『私は致し方ないとしても、入間は違う。人間で在れるうちに還して』
「それは無理♡
僕、入間君のこと気にいってるし、もう僕の孫だよ！
初日に”おじいちゃん”って呼んでくれて、見てよ！庇護欲をそそられる愛らしさ！！」
サリバンは席を立つと、瞬時に入間を抱き締める。
そしてAへ入間の良さを語りだす。
オペラは遠い目をして現実逃避していた。
『オペラ水』
「立場を理解した途端使用人扱いですか？腹のたつ・・・」
興味なさそうに聞き流し、食事をするA。
言葉とは違い少しだけ柔らかくオペラが笑みを浮かべる。
「あの、Aさんって・・・」
サリバンに恐る恐る入間が問う。
「入間君より少し前に僕が拾ってきた子で・・・元気いっぱいで可愛いでしょ♡」
「僕も、仲良くなれるでしょうか」
兄妹みたいな２人をみながらポツリと入間が呟く。
「入間君なら大丈夫！でも、僕ら以外に人間だってバレたら食べられちゃうから気をつけてね
上手く隠し通せば、オトモダチもたくさんできるよ」
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作者名：E | 作成日時：2024年1月11日 21時
