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「おいっ！！」
『首席の挨拶そんなにしたかった？』
殺意に満ちた目のアスモデウス、Aは怠そうに振り返る。
「用があるのはAではなく、君だ！
先の挨拶・・・君が抜擢されたのは明らかに理事長の依怙贔屓だ！
晴れ舞台を汚された私には・・・君が優秀な悪魔なのか確かめる権利がある！
呪文も理事長の入れ知恵のパフォーマンスだろう！
私は・・・実に悔しい！せっかく今日のために制服も新調したというのに・・・」
結局Aと合流していた入間を指さし、語り始めるアスモデウス
『理事長の気紛れのとばっちりだね、ドンマイ』
不安そうな入間の背を押し、アスモデウスへ引き渡す。
「Aには審判をして欲しい」
『気安く名を呼ぶな面倒くさい』
立ち去ろうとするAの手首を掴むアスモデウス。
心底迷惑そうな表情で腕を振り払う。
「喧嘩はやめましょう？ホラ、人も集まって来ちゃいましたし・・・わっ！」
険悪な２人に、入間が慌てたように仲裁に入る。
予備動作なしにアスモデウスから火球を投げられ入間が反射的に避ける。
「僕が呼んだギャラリーだ」
「え？」
「さぁ、この衆人環視の下・・・私よりも実力が上だということを証明してみせろ！
その身をもって！！」
悪意に満ちた笑みを浮かべたアスモデウスが、入間へ火球を投げ続ける。
『だから、ウザイ』
興味ないと立ち去るAに投げられた火球
振り返る事無く手で振り払いながら、そのまま立ち去る
「くっ・・・」
入間は必死に回避を続ける。
『気が済むまで勝手に遊びなよ』
アスモデウスの頭に大量の水がかかり、Aが嗤う。
「アスモデウスの火球もスゲーけど、無詠唱で水を出すAも流石だ」
「首席達レベル高ぇー」
「いや、特待生の回避も面白い！」
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作者名：E | 作成日時：2024年1月11日 21時
