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姉さんのお見舞いと急いでて、不注意でぶつかった赤髪の女性。
うっかりが発動して初恋メモリの読み聞かせをする事に・・・
「待て、デートとは何だ？」
「えと、仲の良い男女が一緒に出かけること・・・かと」
「入間とAが並んでいる状態か？」
真顔で訊かれボフンと入間は赤面する。
「い、いえ僕と姉さんは家族ですし、アズ君とクララも一緒なので・・・仲の良い男女が二人っきりが正しいですね」
想像しつつ、ハッとなる入間。
「そうか・・・身内は含まれないのだな」
質疑応答がありつつも読み聞かせが進む、読み進む度に表情の変わる女性。
姉さんもこんな気持ちで僕に色々教えてくれてるのかな？そうだったら嬉しいな・・・
「完・・・って、うわ・・・まっ暗！うわあああ、すごい着信履歴・・」
青褪める入間の手から携帯が取り上げられる。
「私の番号を登録しておいた
呼び出したらすぐに来い」
「えっ？」
「誰にも喋らず１人で来い、いいな！」
「姉さんもダメですか？」
「ダメだ！か・な・ら・ず・１人・で！」
「はい！」
アメリの圧に負け入間が頷く。
「では！」
「あっ、あの、名前を・・・」
「・・・アメリだ、登録もアメリで入れた」
「僕は入間です、改めてよろしくお願いしますアメリさん」
アメリの目には入間の周囲に花が飛ぶ幻覚が見える。
眩しい程の笑顔。
「う、ウム」
「では、失礼します！・・・おじいちゃん、まだ居るよー」
胸を押さえるアメリ。
入間は一礼すると駆けるように退室して電話に出ていた。
「校内新聞での悪行三昧とは思えぬ男だったな・・・
ほぼ毎日問題を起こしているのに、記事にされることがない姉のAにも会ってみたいモノだ・・・しかし、連れてきてもらうとデートではなくな・・・ハッ私は何を！？
入間油断も隙もない男だ、やはり入間の方が危険だな・・」
アメリは一人赤くなったり、キリリと表情を引き締めたりとせわしなく思案する。
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作者名：E | 作成日時：2024年1月11日 21時
