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「切れちゃった」
「理事長」
溜息を吐くサリバンを窓際に呼ぶオペラ。
「おーこりゃ、見事！！」
「綺麗ですねー」
オペラが写真を撮り始める。
「どうせならもっと近くで見ようよ！
いっそお花見しよう！あの方もきっと喜ばれるだろうし好きだと思うし！」
ウキウキのサリバン。
「Aに召喚させた方は普段どのあたりにいるのか掴めましたか？」
「その辺りはさっぱりだよ」
オペラの質問にサリバンは少し項垂れ、ハッとなる。
「Aちゃんのメンタル大丈夫かな！？急に故郷の花でしょ？？」
「繊細な子供じゃないですって」
サリバンの言葉に、オペラは答え、言葉とは反対に全力で走る。
「本当に素直じゃないよねー」
「オペラさん！？Aさんが僕らを助けてくれて、でも倒れてしまって・・・」
「ふいぃ・・・魔力切れや怪我ではなさそうなのですが・・・」
「・・・失礼します」
不安そうな入間とスージーから奪う様にAを抱き抱えるオペラ。
「直前に自分で咲かせた花の蜜を飲んで・・・毒なのか！？」
アスモデウスが呟き、Aの手に残る蜜を無造作に舐めるオペラ。
「甘っ・・・単純に蜜で毒はないようです、一人暮らしで夜更かしでもしたんでしょう」
オペラが歩き出す前にスージーに振り返る。
「当家の者が暴走して申し訳ございませんでした。
詳細確認をしたいので、お手数ですが授業後に理事長室までお願い致します。」
返事を待たずに立ち去るオペラ。
「あ、あのオペラさ・・・」
「入間様は授業後に理事長室へお越しください」
冷やりとした物言いに入間はビクリとなって頷く。
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作者名：E | 作成日時：2024年1月11日 21時
