欲深いのは悪魔か人間か１ (ページ44)

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「ふいっ魔術授業でぇす
　特殊な苗に手をかざして【クワンックワンッ】
　ふいっ花が咲きましたぁ
　自分の魔力を”形”として見る！
　コツは頭の中に”完成形”を思い浮かべることでぇす
　がんばってね！」

「(僕には魔力とかないから花は咲かないだろうけど・・・)
　姉さんはどんな花を咲かせたいですか？？
　・・・何を見て・・？」

「あぁ、上級生ですね
　１年の位階(ランク)が出たので見物に来たのでしょう」

目を輝かせる入間がAの視線を追い、上を見る。
アスモデウスが入間に説明をする。

「げぇっ、見ろよ・・・生徒会だ」

「生徒会は下級生の塔なんて、ほとんど来ねぇのに」

「一体、何をしに・・・」

リード、ジャズ、ガープが口々に言いながら、上級生の視線がAに集約しているのに気づく。

『スージー先生、カーテンつけません？』

「ふいっ？気になります？」

『観賞されるの好きじゃないんです』

「撮影は禁止ですし、違反すればバラム先生がお仕置きしてくれるので問題ないですよ？」

『う～ん・・・』

「ふいっさあAさんも咲かせてみて下さい！」

Aが手を翳すタイミングで大きな物音がして、振り返る。

「ウム、破壊神と名付けた！」

「いや、鉢壊しちゃダメだろ。死ぬじゃん」

サブノックの咲かした花が全力で鉢を喰い壊しており、ジャズが呆れたように言う。

「評価Ｂ+」

「ヌオオ！？何故！！」

「フンッ、全く品のない！」

「燃える花だ！！すげー」

「キレイＡ+です」

「フッこれが品というもの・・・」

称賛の言葉にアスモデウスが得意げに花を掲げる。

「花には水をやらねばな」

「あ”あ”あ”あ”！！」

バケツの水を被り消沈した花に、アスモデウスがキレる
サブノックは嬉しそうに笑う。
スージーは喧嘩を煽り観戦を始める。