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「(え？居るわ・・・Aちゃんが・・欠席の子に変化して馴染んでるけど・・・)」
『せんせー、そんなに見つめてどうしたんですか？』
「え？アイツそんなキャラだったか？」
モモノキを追い込む様に迫る男子生徒に扮したA。
キャーという女子生徒の声や、ヤメロと男子生徒の悲鳴が聞こえる。
『俺を見つめて・・・何を言いたかったんです？』
「悪ふざけがすぎるわ！・・・Aちゃん！！」
照れたように赤面していたモモノキは、突如キリリと言い切る。
『もう少し騙されてくれると思ってたのに・・・残念』
「貴様は毎朝毎朝・・・いい加減、自分の教室を覚えろ」
ゴゴゴと静かに、低い声でカルエゴが告げる。
『あんなボロ教室嫌だから、他クラスの見学してるだけですよ？
気に入れば理事長にクラス替え願うつもりです』
「ほぅ・・・今すぐ行ってこい
毎朝貴様を探す無駄な仕事がなくなって好都合だ」
『毎朝お迎え御苦労様です・・・いい加減あきません？』
「ウチの馬鹿が迷惑かけた」
カルエゴがモモノキに告げ、Aの襟首を掴み引っ張り歩く。
「い、いえ・・・」
『またね〜』
モモノキに手を振るAは、カルエゴにキッと睨まれる。
「貴様こそ毎日反省文を書き厭きないのか？
付き合わされる俺の労力を返せ」
『一周して反省文のプロじゃないですか？』
「開き直るなッ！だいたい・・・」
『おはようございまーす』
「ハハ今日も捕獲されたんだね！お菓子用意してあるよ☆」
「ふいっ、今日も気持ちが落ち着くお茶用意しときますね」
「・・・おかしいだろう」
見せしめとして職員室の一角で反省文をかかされていたAは、何故か他の教師から甘やかされておりカルエゴが解せぬと溜息を吐く。
『間食で師団勧誘される程チョロくはないんですけどね？』
「魔植物師団に入るんじゃないのか？」
『え？』
「シチロウが顧問だぞ？」
『へぇ〜』
気のない返事をするAに、カルエゴは不思議そうに首を傾げる。
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作者名：E | 作成日時：2024年1月11日 21時
