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「おい、入間
ちょっと、よく見せ・・・」
入間の肩を掴んだカルエゴの表情が険しくなる。
「先生、大丈夫ですか？」
腕を切り落とされたと錯覚させられる威嚇に、カルエゴの空気が変わる。
「何のつもりだ？」
Aが入間を抱えカルエゴから距離をとり、睨まれる。
「こーらっ！それはだーめっ！」
カルエゴの振り上げた手を、サリバンの指が抑える。
『理事長と私の手を間違えるなんて酷い・・・』
「理事長！！」
背後から聞こえた声に振り向くカルエゴ。
「はーい♡
おじいちゃんだよ！
親子っぽくなってきたなんて僕、嬉しい♡
・・・もうっ、カルエゴ君たら
今、入間くんの腕ごと吹き飛ばそうとしたでしょー
めっ！」
「えっ・・・そうなんですか？」
『まあ腕が捥げた程度じゃ死なないし、死なない程度の攻撃はあるかもね』
サリバンの言葉に、入間がAを見上げる。
Aがサラリと答えながら、黒モヤを叩き続けて謎の攻防が始まる。
「生徒に危険が及ぶと思ったもので・・・あんたの孫が孫に襲われてるが助けないのか？」
カルエゴが忌々しそうに舌打ちをする。
「コラッ、短気は損気！
もうっ、騒音に驚いて来てみれば・・・」
サリバンが黒モヤを掴み、無理矢理大量の魔力を送りこむ。
シュルルルと
サリバンがAの
「Aちゃんも魔力あげたら良かったじゃない、それに好き放題噛ませて、もうっ！！」
『ヤダー、汚されたから棄てていい？』
「だーめ！今綺麗にしたでしょ？気になるなら洗剤で洗いなよー」
「あの、ごめんなさい、僕がちゃんと止めれなかったからっ」
サリバンとAの会話に、入間が申し訳なさそうに頭を下げる。
『ちゃんと【ハウス】って言わないから放し飼いで迷惑かけたんだよ？』
「いやいや、空腹だったんだよ？それじゃ還んないって！」
『もしくは押し込む』
「物理ぃ？出来なくはないかもだけど、魔力あげれば解決だってば〜」
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作者名：E | 作成日時：2024年1月11日 21時
