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一触即発の教室
「喧しいぞ貴様等ッ！！！」
豪快にドアを開ける音と怒声が響く。
「外まで丸聞こえだ
もっと粛にできんのか！！」
一斉に飛んできた武器をバインダーで叩き落としながら、全員を睨むカルエゴ。
「「「やっぱ大人だ」」」
安堵したように、つまらなさそうに呟くクラスメイト達。
「あ”？」
「全部避ける」
「全部受ける」
「全員殺そうとする」
それぞれを指さし、Aだけが重罪扱いされる。
『
初回だから警告にとどめましたよ？』
「・・・そうか」
Aの言葉にカルエゴは疲れた溜息を吐く。
「エギー先生が担任なの！？」
クララがカルエゴの周りを駆け回り問う。
「お陰様でなッ！」
『え、シチロウのが良かった』
「私だって厭だ！会議の日に貴様等に巻き込まれた所為で、会議に遅刻し、
入間が全力でカルエゴから視線を逸らす。
「外へ出ろアホ共！授業を始める」
『気分悪いからパス』
「初日から堂々と仮病を使うなッ！！・・・貴様には運んでもらった借りがあったな・・」
反抗的なAに、カルエゴが陰湿な笑みを浮かべる。
ヒッというクラスメイトの声を耳にしながら、身体が宙に浮く。
『わーい』
Aが棒読みで言い、カルエゴに担がれるように運ばれる。
「Aさん！？」
驚いた入間と目が合う。
『主人が運んでほしそうだよ？』
「あ”？そこのゴミ捨て場に投げ込まれたいのか？」
Aの軽口に青筋をたてるカルエゴ。
『除籍なり退学なり、好きにしなよ』
「個人的な感情ではせん、除籍されたくば相応の騒ぎをおこせばいい・・・出来るものならな？」
『例えば？』
「私に関係ない授業で勝手に騒げ」
『先生の授業はなんでダメなの？』
「監督責任をとらされるのは迷惑だ」
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作者名：E | 作成日時：2024年1月11日 21時
