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「あ、居た！Aさ〜ん！！」
学食のメニューを見ていると元気な入間の声が響く。
「入間様お待ちください！」
元気いっぱいに駆け出す入間に慌てるアスモデウス。
『そんな懐かれる覚えが全くないんだけど？』
「数日会えなくて寂しかったのかもしれないです、えへへ・・・」
「入間様がお出迎えへ行こうというから毎朝寄っているのに留守とはどういう了見だ？」
嬉しそうに笑う入間とは対称的にアスモデウスは不機嫌そうに言う。
「入間ち、この美女さんは誰なんだい？彼女かい？」
先日見かけた自販機少女が入間に絡む。
「ち、違うよ！Aさんは・・・お姉さん、って呼んでもいいですか？彼女はクララです。」
クララとAに紹介しつつ、Aに質問をする入間。
『好きにすればいいよ』
少し驚いたようにAは瞬きをしつつ返す。
「姉弟なのに似てないね？てかよそよそしくない？？」
「ウァラク！！時と場所を選んで発言せいッ！」
アスモデウスが慌てたようにクララを叱責する。
『養子同士だから血縁関係ないし、別々に暮らしてるからじゃない？』
Aが堂々と言い切り、入間も頷く。
突如、大漁の料理がテーブルに並ぶ。
「おい！何だコレは！？」
アスモデウスが驚き叫ぶ。
「ええ！？でも確かに５０人前と・・・」
困惑したような厨房係、周囲のクスクスと笑う声にアスモデウスが察する。
『・・・足りないから追加していい？』
「え？はい！」
Aの言葉に唖然とするアスモデウス。
厨房係は追加注文を持って立ち去る。
「そんな見栄を張ったところで食えんだろう？」
呆れたようなアスモデウスに、笑みを浮かべ入間を指さす。
「ん！？あれっ、これ食べちゃダメなやつだった！？」
『追加したからいいよ、好きなだけ食べなさい』
「うん！！」
目を輝かせる入間に衝撃を受けるアスモデウス。
「よっ、よくお食べになられるのですね・・・」
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作者名：E | 作成日時：2024年1月11日 21時
