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「サリバン様・・・いくら寂しいからと、正気ですか？」
「だって、だって・・・魔がさしました。でも、入間君いい子そうだしなんとかなるよ！」
呆れたようなオペラにサリバンがキリリと言う。
「Aの香水予備をアレに使ったなんて怒られますよ？それに、真逆のタイプで相性最悪でしょうに」
「うっ・・・バラム君に適当に言って補充しとくから大丈夫！案外、上手くいくかもしれないでしょ？
親に売られて言いたい事が『コラ』だよ？」
不機嫌そうなオペラに、サリバンが入間君いい子と語る。
「私は知りませんよ？Aは特殊な事情で致し方ないとはいえ、アレは完全アウトでしょうに」
「Aちゃん大好きで寂しいんだね、大丈夫だよ。Aちゃんは変わらず僕の孫だし、入間君が増えても何も変わらないよ」
オペラの頭を撫でながらサリバンがあやすように告げる。
「気に入ってますが、生意気なAは好きじゃありません」
「僕が忙しいからオペラに任せっきりだったもんね、入間君も同じようによろしくね」
『え、誰？』
「あ、僕、鈴木 入間です・・・あれ、まだ鈴木って名乗っていいのかな？
昨日からお、おじいちゃんの孫に成りました！」
「朝から無礼ですよ！」
サリバン邸で見知らぬ人間に驚くA。
青褪めながら頭を下げる入間。
サリバンに詰め寄るAを阻止するオペラ。
「昨日、たまたま彼の両親に召喚されて保護する事にしたんだ！」
『・・・ああ、そうなんですね』
嬉しそうなサリバンに、言葉を呑みこみ声を低く返すA。
「嫉妬したんですか？」
オペラが揶揄う様に尻尾を揺らす。
Aが鬱陶しいと言わんばかりに、力任せに叩く。
「そういう訳だから、Aちゃんと入間君は孫同士仲良くね！
Aちゃんは訳あって同居してないけど、長期休暇には戻って来るだろうし・・・」
『は？戻らないよ？』
「入学式に遅れるので、一旦話は終わりです」
オペラが話しを遮り、困惑する入間を抱える。
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作者名：E | 作成日時：2024年1月11日 21時
