・ ページ19
「そんな勿体な・・酷ぇーことする悪魔がねー・・・まじか・・・」
「デルキラ様は今、何処にいらっしゃるのですか？
一体、今まで何処にいらっしゃったんですか！？」
「さっちゃん、召喚主がマジ切れしそうだから、少しは欲を隠そうな？」
『魔王といえど、知らないか、貴重な血が無駄になった・・・最悪』
「俺様を無能扱いだと！？」
Aは興味を失ったように溜息を吐き、デルキラが衝撃を受ける。
『積もる話もあるだろうし、後はお好きにどうぞ』
本当に興味ないのか退室しようとするAの足が動かなくなる。
「いやいやいや、俺様を召喚して放置とか新鮮すぎんだろ」
デルキラの魔術にAは舌打ちをする。
「Aちゃん、魔王様だから流石にその態度は良くないよ？」
「デルキラ様早くお戻りになって下さい！
でなければ来年も更新し続けますからね！」
Aがバラムに注意され、サリバンがデルキラに説教を始める。
「いや、おかしいでしょう。なんなんだ・・・」
唯一事情を知らなかったカルエゴが放心して頭を抱える。
『使い魔として憧れの魔王様を見せしめにするのは、愉しそう』
「「「ダメ/だ！！」」」
「まじか・・・」
強く否定され、デルキラが引きつる。
『取り敢えず、私をこんな姿にした悪魔達を殺してから人間に戻って還る
それ以外はどうでもいいし、手段は選ばない
人間界で平穏に暮らすつもりだから・・・魂捧げろとかは無理だけどね』
欲に満ち、自分勝手な野望を述べるA。
『サリバン様の目的は果たせただろうし、今後も在籍する必要あります？
事情を知らない教職員及び生徒、その家族を巻き込むかもしれない・・・どう思います？』
「僕、吾輩はこの為だけに入学させた訳じゃないよ？
確証があった訳でもない・・・キミ達には知る権利があるから同席させたけれど他言無用だから、いいね？
デルキラ様にはたっーーぷりとお話がございますが、そろそろ解除のお時間ですね」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 86人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：E | 作成日時：2024年1月11日 21時
