・ ページ11
『今日から自分の家に帰るから！』
「もう、わかってるよ〜・・・入間君僕からのお願いだ、明日からAちゃんの送迎よろしくね！頼んだよ！！」
「は、はい！」
サリバンに両手を摑まれ、即答した入間。
Aが舌打ちをして、ハッとなる。
「入間様、今後は不用意にサインしたりお願いを聞き入れたらダメですからね」
「はい！」
「あ、入間君Aちゃんの写真できるだけ撮ってきてね！お願い！」
「はい！」
「入間様？」
直後、サリバンへ即答する入間にオペラが圧をかける。
「ご、ごめんなさい」
鞄で顔を隠し、オペラから距離をとる入間。
「入間君、Aちゃん行っちゃったけど追いかけなくて大丈夫？」
「あ、え？・・・待ってください！」
サリバンに言われ入間が慌てる。
「いってらっしゃい」
「いってらっしゃいませ」
「行ってきます！」
２人に見送られ、待つ気のないAを追いかけるように走る入間。
「・・・全く、気まぐれにも程があります
Aの時もそうですが、今度は人間を連れてくるだなんて」
「手のかかる子ほど、かわいいってね！
よし！あとを追うぞ」
疲れた溜息を吐くオペラ
サリバンは楽しそうにビデオカメラを構える
「そう思うならご自身で面倒見て下さいよ
それに・・・今日は１日自宅業務です」
重たい溜息を吐き切ると、キリリとサリバンの襟首を掴んで自宅へと引っ張り歩く。
「初孫の初登校を見守る義務が吾輩にはある！」
「そういう所がAにウザがられるんです」
キリリと言うサリバンがオペラの一言でメソメソ泣き出す。
「酷いよぉ〜オペラの意地悪ぅ〜」
「・・・入間様は撒餌目的ですか？」
「直球だね〜それだけじゃないけど、動き出すと思わない？」
「Aに甘すぎるのは、このごっこ遊びに情が湧いたんですか？」
オペラの質問にサリバンは笑みを浮かべるだけで答えない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 86人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：E | 作成日時：2024年1月11日 21時
