堕落。《渡辺

Story…34 ページ34

康二の家に着いて、中に入れば…




『え…』


向井
『あー、ごめんな？散らかってて。』



…散らかってる、そんな優しいレベルじゃない。


明らかに荒れていて

物が部屋中に落ち、割れてるものもあった。





『…どうしたの？これ』



向井
『……。』




『康二？』



向井
『…Aが悪いんよ。』



『え、、？』







俯いたまま、振り返った康二。





向井
『…俺の愛は拒否して

突然現れたあんな男は受け入れるからやろ？』



『…っ。』



向井
『…今からでも遅ないわ。俺にしときって…』




どんどんと距離を詰められ、逃げることができず

背中に冷たい壁があたる。








向井
『どうして…俺じゃダメなん？』




『康二…。』





向井
『…こんなに愛してるやんか…っ…！

俺より…あんな冷めた男がええの…？』




『…冷めてなんかないよ。』



向井
『…っ。』



『…だから、自分で決めたの。』



向井
『なんでや…っ…！！』




そう叫んで、ベットに私を突き飛ばす。

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