もっと強く抱きしめたなら。＿Season 2＿

Story…16 ページ16

阿部
『……。』


『…っ。』




阿部先生と目があうけど

何も言えなくて。




佐久間
『…照が心配？』


『え、、』


佐久間
『そりゃそっか。彼女だもんね。』


『うん…』




佐久間
『…俺にできることがあったらなんでも言って？』



『佐久間くん…？』



佐久間
『…Aちゃんが困ってるなら、すぐに飛んでいっちゃう。』









ーーーーーーーーー

ー岩本 Side




”先生すぐに戻るけど、一人で大丈夫？”



岩本
『……。』



”…じゃあ、ごゆっくり？”





ｶﾞﾁｬｯ

ﾊﾞﾀﾝｯ…




岩本
『…なんなんだよ。』




…それは佐久間に対してだけじゃない。


自分にも感じたことで。





まさか、自分の中にこんな独占欲や嫉妬っていう感情があったなんて

今まで知らなかった。



過去の相手のこともちゃんと好きだったし

守りたいって思ってたのに。




岩本
『Aだけは…』




…佐久間だろうと誰だろうと



岩本
『…俺が守るって決めたんだよ。』

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