もっと強く抱きしめたなら。＿Season 2＿

Story…17 ページ17

ー自分 Side



しばらく経って、保健室から戻ってきた彼。



休み時間になったタイミングで声をかけた。




『照、大丈夫…？』


岩本
『…おう。』



『どこか具合でも…』


岩本
『…佐久間は？』


『佐久間くん、、？

多分…さっき先生のところじゃないかな？
呼ばれてたから。』




岩本
『……。』



『照？』





私の前で小さく息を吐き、力強い眼差しで私を見つめる。




『…っ。』



岩本
『…佐久間と距離近すぎ。』



『え…』



岩本
『…困らせたいわけじゃないから、あんま言いたくないんだけど。』



『照…っ。』




照れ臭そうに頭を搔くその姿も愛おしくて。




『…嫉妬してくれたんだ。』


岩本
『…言ってなかったけど、俺結構重いよ？』



『…それでも好き。』



岩本
『A…』



『…気をつけるね、私。』





嫉妬してくれるのは嬉しいっていう気持ちもある。


でも、彼の苦しんでる姿を見るのも辛い。





岩本
『…こっち来て。』


『え？でも…』



みんなに見られちゃう。


…そんな言葉は彼に抱きしめられて、どこか飛んでいった。

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