僕の居場所 4【男主】 (ページ5)

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知らないあいつページ5

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Iwamoto said

Aの単独ソロライブ初日の夜公演、俺らはサプライズをすることを決めた。

昼公演は、"あんなこと"があってみんなドタバタしてた。

そして、Aに圧巻されていて、みんな思ったんだろう。

"俺の知っている春川Aではない"

って。

俺もその中の1人だ。

岩「あ…、」

そんなことを思っていると、あの時のことを思い出した。

滝沢歌舞伎の御園座公演の時の滝沢くんとの話を。

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別に聞く気はなかった。

けど、この俺の"知りたい"って思う探究心は止められなかった。

だから俺は滝沢くんの楽屋で話しているのに聞き耳を立てた。

バレたら、Aの心配をしていたってことにしとけばいいやって人のせいにしようとしてた。

滝「Aをソロで売ろうとしてるのは、社長の意向だよ、。」

そう言った滝沢くんの声が耳に響いた。

考えてみれば、ジャニーさんは異様なくらいにAを可愛がっている。

だから、ソロで売り出したいんだって、この時は思ってた。

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けど、今日のライブを見て分かった。

Aは、ソロの方が輝ける。

春川Aって人物にしか出せないオーラというか、色があって。

グループを組むとそれが軽減されるというか、その魅力がなくなるって思った、

自分で思ってて、虚しくなるけど…笑

そのことをジャニーさんは分かってんだよな…。

そんな気持ちを抱え、夜公演へと参戦した。

けど、Aはそんな俺の気持ちを分かってたかのように、言葉に出した。

「…ほんとにね、僕ほんとに恵まれてるなって。だって、こんな素敵なメンバーと出会えて、関西でも大切な仲間に出会えて、ほんとに嬉しいんだよね、笑」

って、俺らがサプライズで登場した時に言ってて、

俺がAを守るってシゲとの約束を破っちゃうところだった俺を止めてくれた。

たったその一言。

それが俺にとってはほんとに嬉しかった。

そんなことを思いながら、俺はAにメッセージを送った。

____"A、残りの公演、お前らしく頑張れ"。