美少女な夜兎少女

35 ページ37

躊躇いもなく断りを入れる総悟。


ヒロインは思わずすっとんきょんな声を上げる。


貴｢どうし…きゃっ！！｣


どうして？そう問いかけようとしたヒロインの首筋に柔らかい何かが触れた。


貴｢そ、総悟！？｣


総悟は優しくヒロインの首筋にキスを落としていた。


どうしたのだろうか。今日の総悟はどこかへんだ。



ヒロインは無意識に心臓に手を当てながら総悟を呼ぶ。



しかし総悟はなんの返答もせず。抱きしめる力をさらに強めた。



貴｢…ちょっ、もう行かないと怒られちゃうよ、ねぇ離して？｣


総悟｢……嫌でさぁ｣



２回目の断りは少し拗ねたような声色。



総悟｢土方なんてどうでもいいでさぁ、それより2人で寝てた方が…｣



ドカドカドカドカ！！



総悟の言葉を遮って大きな足音がこっちに近づいてきた。



貴ーヤバイ…めちゃくちゃ怒ってるよあの人！！




ヒロインは近づいてくる鬼の気配に顔を青ざめる。



貴｢総悟！やばいって土方さんに怒られる！
というか切腹になる！！やだーー！まだ生きてたいよーー!!｣



絶望の中、叫びながらヒロインはなんとしてでも総悟の腕から抜け出そうともがいていたが

次の瞬間



土方｢おめーら！！いつま寝てる気だぁ！！！！！！！｣



大きな怒号を撒き散らして
1人の瞳孔が大きく開いた鬼が現れた。




貴ーThe END…




絶望にうたれたヒロインは半泣きで項垂れる。

36→←34

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す