21＊sakkun＊ ページ21
電話を切ってから
ずーーーっと、ソワソワしてて
暖にめっちゃ笑われて
"もう、帰ってくんじゃん？"とか言われたから
"ふーん"とか言いながら、出てきたベランダ。
ソワソワしながら、見下ろせば
1台、タクシーが停まって
「！」
おもわず身を乗り出した。
「じゃねー！またねー！」と言いながら降りてきたAちゃん。
ドキッ、その姿を見ただけで
跳び跳ねる俺の心臓。
そのまま、そこから彼女を見ていれば
不意に上を見上げたAちゃん。
「あ」
手を振れば、Aちゃんも手振ってくれて
「あぁ……ヤバい。」
………早く会いたい。
ってか、ヤバい。
抱きしめそう。
俺、マジで。
ベランダから部屋に戻れば
「んー？帰ってきた？」って、暖。
「うん。帰ってきた！」
「あっは！笑
やっぱ、めっちゃ待ってたんじゃん！笑」
「うん。待ってた。」
「素直！！笑」
「そう。俺、今、めっちゃ素直なんだよ。
自分にめっちゃ素直なの。」
「はは、笑
いいじゃん！」
「いや、良くないのよ。」
「え？」
「めっちゃ素直だから、Aちゃんの顔見たら
たぶん、抱きしめちゃいそうだから、俺。」
「あはは！！笑
いいじゃん！抱きしめれば！！
あ、俺、部屋行ってよっか？笑」
「違！違うの！！
そうじゃなくて！
抱きしめそうだから、暖、俺を捕まえててくれ！」
「あは！！！笑」
「マジで、笑い事じゃなくて！
嫌われたくないし、逃げられたくないのよ！
俺、めっちゃ切実なんだよ！
だから、暖！俺を捕まえててくれ！！」
「あははは！！笑」
笑い転げてる暖。
「ちょー、マジで！！」
とかなんとかやってるうちに、
「ただいまぁー」と玄関からカワイイ声。
「！！」
「おかえりー、姉ちゃーん！」
「は、暖！！捕まえてくれよー！」
立ち上がろうとした暖を羽交い締め。
「あ！ちょ！離してよ！さっくん！！
あ、ちょっと、こしょい！！
こしょい！！あはっ！！笑」
「暖ーー！！」
リビングに入ってきたAちゃんに、
"何してんの？"って、めっちゃ笑われて
あぁ、楽しそうな顔、見れたから
よかった、ってなったけど
………やっぱ、抱きしめたくて、ウズウズしたから
代わりに暖を強めに抱きしめた。
「ぎゃあ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 698人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
HANA*(プロフ) - くろさん» お読み頂きありがとうございます💗キュンキュンご提供出来たようで、こちらも嬉しいです😆✨ (4月1日 9時) (
レス) id: d37919878c (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - すごくキュンキュンしました💗すてきなお話ありがとうございます✨ (3月31日 10時) (レス) @page49 id: 117f69f925 (このIDを非表示/違反報告)
HANA*(プロフ) - Snoニャンさん» お読み頂きありがとうございます❤️舘さま担なのですね❤️ご安心ください✨舘さまも後に控えておりますので、楽しみにお待ちいただければと思います❤️ (3月20日 18時) (レス) id: 081984e997 (このIDを非表示/違反報告)
Snoニャン - だて様できますか？だて担なので (3月20日 10時) (レス) id: e63a2206d2 (このIDを非表示/違反報告)
HANA*(プロフ) - りさん» 最後までありがとうございました💗息、してください💗🤣笑 続編 もお楽しみにぃー💗 (3月18日 11時) (レス) id: 081984e997 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：HANA*
| 作成日時：2024年3月9日 11時
