すのーまんずラブ

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＜赤side＞



次の日、久しぶりに休みをもらった俺は、朝からシェアハウスでゆったりしていた。

でも、体は休んでるはずなのに気持ちの方は全然休めなくて、

むしろモヤモヤする一方。

なんとかこの気持ちを落ち着かせないと、翔太が帰ってきた時に合わせる顔がない。

はぁ…どうしたものかな。



康「舘様？

どないしたん？」



いつリビングに来たのか、出かける準備をした康二が、心配した顔で俺を覗き込んだ。



『え、？』



康「いやなんか、難しい顔しとったから」



俺としたことが、顔に出てたらしい…

なんとかいつも通りの調子で、



『ううん、なんでもないよ』



と答えると、康二は、



康「ほんまに、？」



眉を八の字にした。



『ほんとだよ。

…康二、そろそろ仕事行く時間じゃない？』



康「あっ！ほんまや！

ありがとぉ舘様！」



バタバタと玄関へ走っていく康二。

特に理由はないけど、俺も玄関まで見送ることにした。



『いってらっしゃい。』



康「いってきます！

…あ、舘様！」



ドアに手をかけた康二が、俺の方にくるっと振り返った。



康「無理せんといてくださいね！

俺で良ければ、いつでも話聞くで！」



…なんだ、そんなことか。

ほんとに、尽くいいヤツだな康二は。



『ありがとう、』



康「ん！

ほんなら、いってきますー！」



ゴイゴイスーしながら外に出るとか、どんだけ器用なんだよ。笑



『いってらっしゃい。笑』



さすがは康二。

いつも思うけど、康二とか佐久間とか、

普段はうるさいのに、いざという時に頼りになるんだよな。


…今は、その優しさに、少しくらい甘えてみてもいいかもしれない。

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