5.共通点 ページ6
#5月29日(日)
神谷さんが席を立ってから
俺もAさんも目の前の料理をただただ食べ進めている。
ちらっとAさんを見ると真っ赤な顔をぱたぱたと手で扇いでいた。
「大丈夫？ちょっと酔っちゃった？」
『あ、すみません…！酔ったわけではなくて…。ちょっと緊張しちゃって…！』
コップに水をいれ彼女の前に差し出すと、ぺこぺこと恥ずかしそうに頭をさげた。
「神谷さんも言ってたけどまじで俺なんかにそんな緊張しなくても大丈夫だよ？」
そう言うとAさんは勢いよく口を開いた。
『いやいや、誰だって大好きな方と一緒にいると緊張しますよ…！』
「えっ」
"大好きな方"
彼女がさらりと言った言葉についドキッとした。
ほんと素直なんだなこの子。
俺がそんな感情を隠すように軽く笑って見せると、彼女はそんな俺を見て優しく微笑んだ。
やっぱりすげー可愛いわ。
『？』
「………あ、あぁ、えっと、Aさんはオフの日とか何してんの？」
またおかしなことを考えてしまい慌てて話題を変える。
『オフは…大体ゲームとかですかね…。サイコブレイクとか、バイオハザードとか。』
「え、Aさんゲームすんの！？しかもサイコブレイクとバイオって！」
特に何も考えずにした質問だったが、意外な返答に思わずびっくりする。
『意外〜って他の方にも言われるんですよ〜。ああいうゲームって燃えるっていうか…。』
彼女はあはは、と笑って話を続けてくれた。
ゲームについて熱く話すAさんのギャップにまたグッときてしまう自分がいる。
「俺もバイオとか好きだからすげーわかる。」
『わかってもらえて嬉しいです〜！』
それからは好きなゲームの話やアニメの話とかで盛り上がった。
話をしていく内に、お互い共通点が多いことがわかって、まさに"意気投合"という感じだろうか。
Aさんも初めに比べて肩の力が抜けたようで俺も嬉しい。
「ごめんごめん遅くなっちゃったね〜！」
トイレに行くと言って席を立ってから約10分、やっと神谷さんが帰って来た。
「なんかすげー楽しそうじゃん！」
「神谷さんが長いことうんこしてる間にAさんといちゃいちゃしてました〜。」
ね〜、とイタズラっぽくAさんの方を見ると顔を真っ赤にしながら慌てて否定している。
こりゃ楽しいわ。
「中村くんサイテー」
当の先輩は嫉妬じみた言葉を俺に投げ捨て、やけ酒だ！と元気よくビールを頼んだ。
6.高鳴る(脱字修正しました)→←4.はじめまして(タイトル修正しました)
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すぎむらいっとき - 14verm120uthsheさん» ありがとうございます！(*^^*)これからもよろしくお願いいたします！ (2017年3月10日 18時) (
レス) id: 338409b0bc (このIDを非表示/違反報告)
すぎむらいっとき - 鈴音さん» まだ合否はわからないのですが無事終えることができてよかったです(*^.^*)ありがとうございます！ (2017年3月10日 18時) (レス) id: 338409b0bc (このIDを非表示/違反報告)
すぎむらいっとき - めんちさん» 読んでいただきありがとうございます！(*^-^*)頑張って更新しますのでよろしくお願いいたします！ (2017年3月10日 18時) (レス) id: 338409b0bc (このIDを非表示/違反報告)
14verm120uthshe(プロフ) - お疲れ様でした！！ 続き楽しみにしてます！ (2017年3月10日 6時) (レス) id: 0d2d1c5149 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - 受験合格おめでとうございます！！ (2017年3月9日 17時) (レス) id: 24ffa8dc4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すぎむらいっとき | 作成日時：2016年12月31日 23時
