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建物の裏までどうにか張るようにして進み
やっとの思いで身を隠して倒れ込む。
「はぁ…はぁ、、っ、いっ…」
息苦しくて、重たい頭をとる。
少しだけ楽になった気がしたけど、腰はズキズキと、唸り声を上げたくなるほどの痛みが続いていた。
暑くて頭が回らなくて
誰かに助けを求めればいいのに、ズボンのポケットに入っている携帯の存在なんて、頭にはなくて。
賑やかな遊園地の一角で、生き倒れている
頭だけ人間のでっかいクマ。
なんともカオスな状況に、俺は泣きそうになっていた。
だからバイトなんてやりたくなかったんだ…
さっき、子供たちに囲まれて、少しでも楽しいかも、なんて思った俺がバカだった。
やっぱり俺はずっと家にいるべき人間なんだ。
(相葉くん…助けて)
腰が痛くて痛くて、横になっている体制すらも、キツくなっていた頃。
どこかから、パタパタと足音が聞こえてきた。
徐々に音が近づいてきて、止まったと思って視線を向けると、建物の影から顔を出したライオン。
「ニノちゃん！！！！」
「あいばさっ…」
「どうしたの！なんで、こんなとこで！大丈夫っ？いつからここにいたの！？！」
ライオンの頭をとった相葉くんは目をまんまるにして
俺の身体に触れると、どこが痛い？ここ？それともここ？
と慌ただしく問いただしてきた。
まともに答える間も無く乗って！！と背中を差し出される。
ライオンの毛が当たっていたいとか、そんなことも口にできないまま…
優しい背中に身を任せた。
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Kai(プロフ) - zawamiyaさん» zawamiyaさんコメントありがとうございます!!なんて嬉しいお言葉...そう言っていただけるだけで本当に本当に嬉しいです(*^^*)また更新したら是非遊びにきてくださいね！ (2023年1月26日 23時) (
レス) id: 7bc99ff423 (このIDを非表示/違反報告)
zawamiya(プロフ) - なみだ。めちゃくちゃ感動しちゃいました。めちゃくちゃ良かったです！！また新たなお話楽しみにしてます！ (2023年1月25日 11時) (レス) id: 21c17d323d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kai | 作成日時：2022年10月23日 18時
