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「にの…」
そっと布団の上に手をあてると、伝わってきた震え。
見えない何かに潰されそうになっているニノの心の悲鳴が聞こえてくるようで、辛かった。
「にのちゃん、無理して話さなくていいからさ…
何も聞かないから…出ておいでよ」
反応がない布団の膨らみを撫でながら様子を見ていると聞こえてきた唸り声。
「にの…？」
出てくるのを待っていようと思っていた気持ちはどこかへ飛んでいき、その布団を捲る。
中には、右手を口に咥え、左手でお腹あたりを強く握りしめて丸くなっているニノがいた。
咥えた口には相当な力が入っているように見える。
「ちょっと…！何してるの！手、離そ？」
びっくりして、ニノが噛んでいるその手に自分の手を添えて離させるように少し引っ張った。
「…っ、、ゔぅ…、っ」
「ニノ！手！離して！
こんなことしたら痛いよ！！」
自分で痛くしているのに、離そうとしない
痛みに顔を歪ませるニノを見ていられなくてつい叱るような声をあげてしまう。
俺の声にビクッと体を揺らし、その拍子に手が外れる。
はぁ…こわかった…
「大丈夫…？手、赤くなっちゃったね…」
歯型がついた真っ赤な手を包み込むと
突然その手を引っ込めてお腹の方へともっていく。
「い……、、ゔっ」
「お腹痛いの…？」
俺の問いには答えられないのか、それとも聞こえてすらいないのか、目を強く瞑って痛みに耐えている。
よく見ると、左手には青くなった痣。
どうしちゃったんだよ、ニノ
こんなの、こんなの見てらんないよ…
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Kai(プロフ) - zawamiyaさん» zawamiyaさんコメントありがとうございます!!なんて嬉しいお言葉...そう言っていただけるだけで本当に本当に嬉しいです(*^^*)また更新したら是非遊びにきてくださいね！ (2023年1月26日 23時) (
レス) id: 7bc99ff423 (このIDを非表示/違反報告)
zawamiya(プロフ) - なみだ。めちゃくちゃ感動しちゃいました。めちゃくちゃ良かったです！！また新たなお話楽しみにしてます！ (2023年1月25日 11時) (レス) id: 21c17d323d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kai | 作成日時：2022年10月23日 18時
