일상3

🥟side ページ10

「そう言えばさァ」


HJ「おう」


「ドラマ出るんだ」


HJ「はぁ！？」



言われた時はもうツアーに向かう飛行機が

空を飛んでる最中。


いや、もっと早く教えてくれよ。



それからAは本当にツアーから帰ってきてすぐ

1人で仁川空港からそのまま撮影に行った。



BC「スケジュール詰め込みすぎてない？」


HJ「飛行機でもずっと台本読んでた」


BC「ドラマは楽しみだし、ステイも喜ぶとは思うけど…」




チャニヒョンの心配なんて

Aは知ったこっちゃないらしい。


撮影の合間に連絡くらいしたっていいのに

Aは電話の一つもしてこなかった。



「ドラマ…見るの？」



放送日にAが言うから

当たり前じゃん、って言ったら


「はずかし。感想とか言うなよ」って照れてた。



IN「お！Aヒョンのドラマ見るの？」


HJ「おー。一緒に見よう」


BC「緊張するから俺も一緒に見る！」



Aは主人公に片思いする友達なんだって。

その設定がもう切ないのに。



HJ「くっ、ひっく…っ」


IN「1話目から振られたの？」


BC「イアンㅠㅠ諦めないでㅠㅠ」




“イアン”はAの役名。


Aの顔を見るたびにドラマを思い出してしまうくらい

俺達はドラマにハマってしまった。



FL「なにもジアだけじゃない。
イアンには良い人が他にいるはずだよ」


BC「告白した勇気に拍手したいね」


SM「皆んな、Aはイアンじゃないよ？」


CB「振り向いてくれない人に時間を使うな。
そのうち忘れるって」



自分達でも可笑しい話だけど

Aはイアンじゃないのに

ドラマを見た次の日には言いたい事を言い始めるんだから。




HN「ヒョンの言う通りだイアン。
忘れるのは簡単じゃないけど…」


LK「ジアは悪い人じゃない？
イアンをキープしようとしてるよ」


HJ「そう！だからややこしくなるんだ！
変にイアンに優しくするから！」



ドラマが面白すぎるから悪いんだ。

何をしててもAがイアンに見える。


イアンは優しいけど少しクールで

本当のAとは全然違うキャラなのに。



「皆んな。
言っとくけど俺は人生で1度もフラれた事はないぞ？」



Aの話なんて誰も聞いてない。


チャニヒョンはDVDの発売を期待してるし

ジソンはドラマのOSTを勝手に妄想して作ってる。


そうしてAはドラマの最終話が放送されるまでずっと

“イアン”って呼ばれては

うんざりした顔をしてた。

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