you side ページ9
HJ「Aが韓国語で話すんだよ。
それなのに通じてるの!」
IN「うわーヒョンって本当に
どこでも生きていけるね」
「そう?普通じゃん?
はい、ジョンイニ飴あげる」
HN「俺にもくれー」
言葉が通じなくても平気なのは
確かにジソンの存在が影響してる。
韓国に来たばかりで何も話せない俺に
今思えばジソンは先輩風を吹かしてた。
だけど俺にとってそれは救いだった。
よく分からずポツンと立っていた俺に
HN「日本人?ボーカル?」
って声をかけてくれたのはジソンだったから。
言葉が上手く話せなくても
ジソンはいつも俺に話しかけたし
俺の伝えたい事を聞く努力をしてくれたんだ。
アニメみたいに動くジソンの表情は
不安だった俺の気分まで明るくしてくれた。
HN「腹減ったな〜」
「ごはん、いく?」
HN「金持ってるのかよ。
俺もうカツカツだ」
「おかねある〜
たべよ」
HN「いいの?Aの金なのに…」
「だいじょぶ!」
こっそり会社を抜け出して
近くの食堂で注文したキムチチゲとサイダー。
俺は里親である父親の遺産があったから
韓国生活でお金に困る事はあんまり無かった。
かと言って贅沢する暇もないし
たまにお金が無いって言うジソンと2人で
こっそり何か食べる事が
ジソンへの恩返しだと思ってた。
HN「やべっ!チャニヒョンから電話だ!」
「え!?」
HN「あーチャニヒョン?
いや…Aとランニングしてて…
今から会社戻るつもりで…」
嘘をついたのは1回や2回じゃない。
食堂のおばちゃんに「俺達が来たこと秘密ね」って
決まり文句みたいに言うのも俺は楽しかった。
HN「Aはやく食え!」
「うんっ」
今はたくさん食べられるお金はあるのに
あの頃はあの頃で幸せで楽しかったと思うのは
なんでなんだろうね。
話せなくても、伝えたい気持ちがあれば
必ず分かってくれるって
ジソンが俺に教えてくれたんだよ。
だから俺は何処でも“俺”でいられるし
なにも怖がる事なんてない。
「ジソン」
HN「ん?」
「たくさん食べて」
HN「おう、もらうね」
感謝してるのに、ありがとうって伝えるには
君からもらったモノが大きすぎて
俺は一生かけても返せないと思うんだ。
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ぽん(プロフ) - yuyuさん» へへ(#^.^#)照 コメリクありがとうございました!! (8月24日 5時) (レス) @page37 id: 029c3dcc20 (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - 最新話最高です!!主人公くんを取り合うメンバー可愛すぎです🫣♡ (8月23日 21時) (レス) @page37 id: 8b3df8aa3c (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - yuyuさん» yuyuさんありがとうございます!リクエスト助かりますㅎㅎ (8月22日 6時) (レス) id: 029c3dcc20 (このIDを非表示/違反報告)
yuyu(プロフ) - こちらの作品大好きです〜!良ければステイblogのようなファン目線での彼らの様子ももっと見たいです🫶🏼 (8月21日 18時) (レス) id: 8b3df8aa3c (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - sakkuri3399さん» 入野氏は主人公君に甘々なのです(^.^)ニタァ… (7月23日 6時) (レス) @page13 id: 2e38f7fa0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽん | 作成日時:2023年7月14日 20時