Mirror. (ページ16)

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ホソクside

俺とソクジニヒョンは無事にデビューできて

それからというもの

練習室の幽霊の噂も、いつの間にか消えた。

俺とソクジニヒョンだけが

あの噂はAだと知っている。

とは言え

夜中に練習するたびにジミンやジョングクは

また幽霊が出たらどうしようなんて

しばらく怯えていたっけ。

hs「ヒョン〜！
みなさん、ソクジニヒョンが来ましたよ」

デビューして数年。

27歳の誕生日のLIVEをしている最中に

ソクジニヒョンがお祝いに来てくれた。

まだ誰も来ないな、と

少し拗ねるところだったけど。

jn「当たり前だろホバ！
お祝いしなくちゃ」

hs「ありがたいですね。
実はいつも有難い存在ですよヒョンは。
この前も2人で真剣な話しをしました」

jn「たくさん話したよね。
ホビがちょっと悩んでたから」

hs「ヒョンと話せて良かったですよ」

ちょっとだけ特別な誕生日のLIVE。

おめでとうの文字が並んで

とんでもない速度で流れてくコメントを

ソクジニヒョンが人差し指で

突然ピタッと止めた。

jn「ホソガ」

ヒョンが急に素の声を出すから

何かと思ってコメントを読んでみる。

“だから君が必要だと思ったんだ。

ムードメーカーになるって言ったでしょう？”

hs「これがなに？」

パッと何のことかピンとこない俺に

ソクジニヒョンは耳うちした。

jn「Aの言葉だと思う」

hs「ぇ、？」

俺達の微妙な空気に

LIVEを見ているarmy達は

何？どうした？って雰囲気。

jn「とにかく！
おめでとうホバ〜！」

上手いことソクジニヒョンが切り替えてくれて

無事にLIVEは終わった。

後で聞いたら

2人で練習していた頃

Aが、ヒョンはムードメーカーになるから

デビューしなきゃダメだと言ったらしい。

実際ソクジニヒョンは明るくて面白いし

気配りもできる人だ。

Aの意図は分からないけど

ヒョンとチームになれて良かったと思ってる。

もしかしたらAは

自分が俺の側に居ない代わりに

ソクジニヒョンが俺の側に居れば大丈夫だと、

そう思っていたのかな。