5話 ページ6
ずっとずっと、アンタに名を呼ばれたかった
ずっとずっと、アンタを “大将” と呼びたかった
なぁ、ダメなのか？
名を、大将と呼ばせて欲しい
「 “大将” と呼ばせてくれよ……なぁ、」
「やめ、……嫌ですっ、！！！」
パシンッ！と乾く音が響く
手を払いのけられた
「私はまだ貴方達を信用してません
その事について手伝いをするなら帰って下さい」
「ははっ お姫さんは面白い事を言うな」
なんて笑ってみたら冷や汗を掻くお姫さん
嗚呼、なんて可愛いんだろうな。アンタは
「な、にを」
「知ってるか？俺っち達は神だ。
人間に使える “言霊” はな」
_____神の俺達にも使えるんだよ
そう言って俺っちの言いたい事が判ったのか
耳を塞ごうとする彼女の腕を素早く取る
「やっ……！！やめ！！」
「 『審神者よ。俺達、神を_____』 」
そこまで言って俺は手を離す
「へ、」
「なんてな、言霊なんてアンタしか使えねぇよ」
ヘラリと笑いお姫さんの頭を撫でる
「こう言った奴が現れそうになったら
真っ先に言霊を使えよ？
じゃないとさっきみたいになるぜ」
怖がらせて悪かったなと眉を下げると
お姫さんは黙って俺っちを見る
「………………」
「んじゃ、俺っちは部屋に戻る
兄弟達も心配してるだろうしな」
そう言って部屋を出る
お姫さんがどんな表情をしていたかは知らん
「貴方達がそうしてる限り
私は絶対に信用なんてしませんよ」
その言葉も聞こえなかった
「坊」
「！ 三日月の旦那」
「審神者の部屋にいたのか」
「まぁな」
「お主は嘘を憑くのだな」
_____本当は言霊が使える癖に
「言霊で操る卑怯な手なんて使わねぇさ」
必ず信用させてやる
そして俺っちだけの “大将” に_____
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 900人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なーこ(プロフ) - 「涙を拭えない俺たちを許してね」のセリフで泣きました……！！髭切さんかっこいい！！！！ (2017年7月10日 22時) (
レス) id: 0ab6859c20 (このIDを非表示/違反報告)
神代(プロフ) - なんと言ったらいいのか…好きです物凄く。乱が自己紹介した時目の前がぼやけて思わず泣いてしまいました良かったねって。小烏丸さんもお母さんのくだり好きです。たまに家族の四振りが怖いけど可愛くて、早く仲直りして欲しいなぁって思ったりしてます。更新楽しみです (2017年5月1日 4時) (レス) id: f49ce96779 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - やばいですやばいです。皆さん可愛すぎですか。もうぼく倒れそうです。鼻血ぶしゃーです。続き楽しみです。頑張って下さい。 (2017年3月30日 13時) (レス) id: 28faf62378 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - 最高に素敵な小説だと思います。久しぶりに続きが気になってしまいました！更新楽しみにしています。 (2017年2月5日 23時) (レス) id: a1aaf8a71f (このIDを非表示/違反報告)
風羽(プロフ) - はじめまして、初めから読みました。とても面白くて好きです！続きが気になります！更新がんばってくださいm(。≧Д≦。)m (2016年11月5日 23時) (レス) id: 088a42be71 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さといも
| 作成日時：2016年6月11日 7時
