【審神者の】仲良くしたい刀剣男士【心を開け！】

37話 ページ38

首を落とした彼は黒い霧となり消えていった

持っていた信濃くんは血に染まっていて
服で刃についていた血を拭く


「やりましたよ、信濃くん…
私を守ってくれてありがとう」


消えてしまった彼らをどうやって戻そう
するとポンッとこんのすけが現れた


「こんのすけ、今までなにを＿＿＿＿」

「申し訳ありません！前任様に封をされていて
A様がこれを？」

「……殺してしまいました。」


これって法律に違反ですよね
殺人を犯してしまったんですもの

こんのすけは首を横に振りお礼を言った
元々前任を処分するよう上から命令されていたと
政府の為に動いたみたいで嫌な気分ですね


「こんのすけ、前任に消された刀剣を
どうやって元に戻すのですか？」

「お任せください！」


こんのすけが一鳴きすると私の足元に陣が現れ
五十六振りの刀が出てくる


この陣は＿＿＿＿


「この陣にあなた様の霊力を与えれば
消された刀剣たちは再び戻って来ます。
そして、完全に契約が結ばれるのです」


私は陣の中心に立ち、信濃くんを数珠丸さんの隣に置き
ぱんぱんと手を叩く


「我、審神者の力により付喪神を呼び醒し歴史修正の命を
かしこみ、かしこみ申す。

久遠Aの名の下に現れろ。出でよ、刀剣の付喪神」


霊力を与えると一気に吹雪く桜
綺麗な桜吹雪ですね


「大将、俺の言葉覚えてたんだね。嬉しいよ」

「信濃くんのおかげで私頑張れたよ」


「よく頑張りました。主」

「数珠丸さんもお疲れ様です」


思わず二人に抱きつくと、しっかりと抱きしめ返してくれる

頭を撫でる膝丸さんと涙を拭ってくれる髭切さん


「やっと君の涙を拭えた」

「髭切さんの手は温かいですね」


「膝丸さんに頭を撫でられるの好きです」

「主が望むのであればいつでも撫でるさ」


「大包平さん、私を守ってくれてありがとうございます」

「当然のことをしたまでだ」


「可愛い我の娘よ。怪我はないか？」

「はい。お父様」


主と三日月さんに呼ばれると嬉しそうに笑ってくれた


「俺たちを救ってくれてありがとう」

「やっと、やっとあなたの刀でいられるのですね」

「俺らがいなくても勝てるって証明してくれたな」

「俺たちの為に戦ってくれてありがとう」

「認めてくれて、ありがとう」


本丸は壊れてしまったけど、またやり直せばいい


「やり直しましょう、最初から」


「今度こそ家族になるんです」


「大丈夫、きっとやり直せる」


「私を主と認めてくれてありがとう」

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