【審神者の】仲良くしたい刀剣男士【心を開け！】

19話 ページ20

「さっ、お引取りを」


門を指差しながら政府を睨む
マジ出て行ってくれ

お腹空いてるんです。こっちは


「な、にを……勝手な事を、！」

「勝手？勝手なのは貴方達の方では？」


政府は本当に勝手で困るねぇー
なんて髭切さんの呟きが聞こえる


「主をしないなんて審神者をしないと
同じ意味になる！！」

「あぁ、もう。察しが悪いなぁこの人間」


信濃くんが面倒くさそうに頭を掻きながら
嫌々答える


「大将は此奴らに “主” と呼ばれたくないだけ
自分が顕現した刀じゃないと呼ばれたくないって事だよ」

「それに主殿がもし此処の主を本気で
嫌がっていたら仕事も何もかも放っています」

「うんうん。ちゃあんと此処の刀剣にも接しているよ
手入れもしているじゃないか」

「俺達は途中から来たから知らないが
信濃達とこの者達なら知っているだろう」


「“主” としては仕事をしていないが
“審神者” としては十分仕事をしている。


だろ？お嬢」


真っ白さんが私の頭を撫でながらニッと笑った


「ちょっと気安く大将に触んないでよ」

「相変わらず厳しいな、信濃」

「うるさい、真っ白。
ちょっ、髪の毛ぐじゃぐじゃしないでよ！
触んなっ！！！」

「ほれほれー」


なんだかんだ言ってこの二人仲いいですね
後ろで水色髪の人が少し寂しそうな顔をしていた


「俺達はこの者を気に入っている。
もう一度言うぞ政府よ。

俺達、神のお気に入りを奪うな。
俺達はこの者以外 “審神者” と認めない」

「さっさと出て行ってくれるかい？
全く、君達の纏う霊力は嫌だよ。
全くもって雅に欠ける」

「祓い清めないとね」

「お手伝いします」


私は溜息をつきながらもう一度門を指差す


「さっ、お引取りを」


にこーっと効果音がつくくらい
張り詰めた笑顔を向けると
政府は渋々帰っていった



あー、本当疲れました。

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