ニッポンノワール-刑事Yと学生U-

#1 笑えねぇ日々の始まり ページ3

目覚め。




清春が目を覚ますと、そこは古い小屋のようだった。そこに見覚えはなく、どうして自分がここにいるのかさえわからなかった。早くどうにかしなければ。


僅な危機感と隣には息をしていない女性刑事、手には拳銃…。


少しだけ甦る記憶の断片。
それは、この隣にいる女性刑事のことだった。









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？？「本日付でこの班の係長を命じられた碓氷薫です。」
警視庁捜査一課碓氷班班長 碓氷薫



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？？「笑えねぇ……。笑えねぇな…。」
警視庁捜査一課碓氷班 遊佐清春

近くの缶を蹴る清春。
全然笑えねぇんだよと自分に追い討ちをかけるように、そう、つぶやいた。



清春は自分の指紋や足跡、至るところにあるであろう痕跡を消していく。布や、ガムテープを使い、証拠隠滅を謀る。
もっとも、警察に捜査されれば足がつくのも時間の問題だが。少しでも捜査が難航するように、自ら仕向けていく。

碓氷薫の鞄の中の手錠や携帯も抜き取り完全に証拠を消して外にでると、そこは、山の中にある小さな小屋だった……。



目覚め。 fin.

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