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ざわざわと騒がしい教室の中で、友達と会話を交わすなんてこのない朝の日常風景。



昨日____あの後、センラのお世話になったみたいで、朝起きた時にはきっちり部屋着に着替えてた上、制服もハンガーにかけられていた。
着替えまでしてもらったのはさすがに恥ずかしいけど、それよりも申し訳なさが上回る。

帰ったら感謝と謝罪をしなきゃ、なんて考えながらなんてことない世間話をしていると、教室の扉からクラスメートの声が届いた。



「Aさん、呼んでる人がいるみたいだけど」

「え、私?分かった今行くー、……なんだろ」

「坂田先生じゃない?最近気に入られてるみたいだし」

「それだったら放送で呼び出すでしょー」



友達達の呼び出し人予想を軽く聞き流しながら、扉へと向かう。
呼び出したクラスメートの子はすでに友達の所に戻っているらしく、もう姿は見えなかった。
廊下へと1歩踏み出した途端、「先輩」と低い声が耳に入る。



………この、声は。
声の方向へ顔を向ければ、そこには怒りを前面に出した志麻くんが立っていた。



「志麻くん、何の用?」

「何の用、ちゃうわ、LINE見ましたか、ラ、イ、ン!」

「え、見_______」



____ていない。
そうだ、昨日、帰ってから一度もスマホを確認していない。
気まずさから言葉に詰まっていると、志麻くんはわざとらしいため息をつく。



「今見てください、ほら、早う」



急かされるままにポケットからスマホを取り出してほぼ一日ぶりのラインを開く。
トーク一覧の1番上に、『志麻』という文字がある。
時間からして昨日の放課後、……となると、センラからの通知で確認した気になっていたんだろう。
センラだけじゃなく志麻くんへの申し訳なさが募る中、タップしてメッセージを確認すれば、そこにはたった一文、『明日の放課後空いてますか?』の文字列。





スマホから顔を上げ志麻くんに視線を移す。
どうなんだ、と返答を求めるような視線に何も考えないまま返答しそうになるが、一度ふみとどまる。
今日は確かバイトが、………ない、定休日だ。

記憶から予定がないことを思い出せば、今度は自信満々に志麻くんの方へ顔を向ける。



「空いてるよ、でも、どうして?」





「ちょっと買い物、付き合って欲しくて」




志麻くんの顔は、どことなくばつが悪そうだった。



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瑠璃色(プロフ) - コメント失礼します!すごい甘くて溶けそうでした…楽しく読ませていただきました! (2020年1月22日 4時) (レス) id: c270fd437e (このIDを非表示/違反報告)
夏乃(プロフ) - コメント失礼致します! とてもドキドキしながら作品を読まさせて頂きました!メンバーそれぞれのお話もワクワクドキドキでした!お話の途中からまさか4人は裏で繋がっていたりして…!と予想したりしていて楽しかったです! (2018年10月5日 3時) (レス) id: 18d0eaa0c8 (このIDを非表示/違反報告)
史緒(プロフ) - maikanoさん» コメントありがとうございます!各ルートはいつか形にしたいなとは思ってるので気長にお待ちください!maikanoさんが少しでもドキドキできるようなお話を届けられて良かったです、見ていただきありがとうございました! (2018年10月4日 0時) (レス) id: 5df9928a5a (このIDを非表示/違反報告)
史緒(プロフ) - 瀬菜(せな)さん» わーありがとうございます!何とか完結できて良かったです…!!新作公開しましたのでお時間ある時にでもよかったら除いてやってくださいー! (2018年10月4日 0時) (レス) id: 5df9928a5a (このIDを非表示/違反報告)
maikano - とても面白かったです!欲を言うと全ルートみたいですね…(全員から愛されるルートとか、うらたんルートとか…)読んでてすごくドキドキしてものすごくよかったです! (2018年10月3日 15時) (レス) id: f3f6e9dc4d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:史緒 | 作成日時:2018年9月10日 22時

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