うるさい親友からの ページ40
辰哉と付き合って半年ぐらい経った日。
橋本に、今日は呑みに行こうと呼ばれた。
まあいつも通りの呑み、だと思ってたんだけど、どうやら違ったらしい。
『かんぱーい!いぇーい!!』
「えっなに酒入れて来たんか?」
ほんとに酒入れてきたんか?くらいのテンション。
『入れてない、入れないと恥ずかしくて言えない』
あの橋本が恥ずかしいって言うってなんだ?って思いつつ私もお酒を入れて。
『実は……』
持ってたスマホの画面をこちらに見せてくる橋本。
画面に写るのは、頬を寄せあって笑い合う2人……
橋本と、向井くん
「??!!!!」
『こーちゃんと!!付き合うことになりました〜!』
自分で持ってきたクラッカーを鳴らす橋本。いやお店の中だから辞めろ??
「え!!!えーー!!なにこーちゃんって!!え!!!」
『聞いて松村、こーちゃんになぁちゃんって呼ばれてるの。吐きそう』
「吐いてるよ」
『吐いてねぇよ』
いつも通りのノリで話しつつ惚気や色々聞かせて貰えばお酒が止まらなく。
気づけば2人ともへろへろで、でろんでろんに酔っていた。
橋本はもうダメ。頼りにならないくらいでろでろ。
私はギリギリ生きてる意識を保ちながら辰哉に連絡だけした。
松村Aたつや、おむかえおねがい
・
・
・
せめて自分は寝ないように、と枝豆と烏龍茶で眠気覚まし(?)にしつつ迎えを待つ。
向井くんも呼ばせてもらった。こんな橋本相手できるのきっとこーちゃん(笑)だけ。
ああ瞼が落ちそう、と思ったその瞬間、とんとん、と背中を叩かれた。
『あぁもう呑みすぎ。帰るよAちゃん』
メガネとマスクをした辰哉が迎えに来てくれた。
目の前で寝てる橋本を見て苦笑を浮かべ、康二は呼んだの?なんて聞かれる。
呼んだよ、と返せばそっか、と安心したように笑った。
『俺も今日聞いたのよ、康二と奈々子ちゃんが付き合ったの』
「しかも、最近じゃないらしいよねえ、」
『うん。隠すなんて卑怯だなあ』
外で待とうか、と辰哉が立ち上がる。
『奈々子ちゃんのこと支えられる?』
「うん、大丈夫だけどお金、」
『いいよ、俺払うから。Aが気になるなら奈々子ちゃんの分は康二から貰うから』
「……ありがと」
こういうとこ、ほんと流石というか、なんというか。
先にお店を出て待つことにした。
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如月ヨシノ。(プロフ) - お疲れさまでした!新作も楽しみにまってます(*’ー’*) (2021年2月7日 0時) (レス) id: 8a478387dc (このIDを非表示/違反報告)
彩海(プロフ) - 如月ヨシノ。さん» いつもコメントありがとうございます!!ふっかさんと松村ちゃんがくっついたのはふららのおかげでもあるのでいわふらがくっつく時も松村ちゃんが絡んでたら良いなって思ってこんな感じにしました!キュンキュンしてくれてありがとうございます!笑 (2021年1月16日 23時) (レス) id: b8d91d7ead (このIDを非表示/違反報告)
如月ヨシノ。(プロフ) - こういうバレ方ってあるんですね…。めっちゃキュンとしました…。 (2021年1月16日 0時) (レス) id: 8a478387dc (このIDを非表示/違反報告)
くれあ(プロフ) - 番外編になるのかなと思いますが、康二くんと橋本ちゃん(?)がくっつくのもみたいです! (2021年1月15日 23時) (レス) id: 7ade19b05c (このIDを非表示/違反報告)
ひ か る(プロフ) - いわふらカップルほんとに見てみたいです!!! (2021年1月13日 8時) (レス) id: 3d8ddc37c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩海 | 作成日時:2020年10月2日 19時