彼は私に冷たい【snr】

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センラの頭を撫で始めてどれくらいの時間が経ったのか分からない。体感では長く感じても5分か10分程度なのだろう。身動ぎするセンラに驚きぱっと手を離す。


「ん、あ…いつ起きたん」
「少し、前に」
「…そ。さっきよりちょっと下がったな、冷えピタ貼り替えよか。食欲は？」
「ちょっとお腹すいたかも。…あの、センラ」
「何？」
「折角の休日なのに、ごめ「謝罪は要らん」」
「こういう時なんて言うん」
「…ありがとう」


そう返せば満足そうに微笑むセンラ。手際良く冷えピタを貼り替え、「お粥作ったから温めて持ってくるわ」と私の頭をひと撫でしてから部屋を後にして行った。


「…何、あの顔」


自分に向けられる彼の表情が豊かであることに戸惑い、風邪とはまた違って顔が熱くなっていくのを感じる。だって、狡いじゃん、…あんな愛おしいものを見るような目で見てくるなんて。


あれからセンラは、お粥と共に薬もちゃんと用意してくれて、大丈夫と言ったのに配信までお休みして懸命に看病してくれた。その姿を見て、今まで悩み続けたものは杞憂だったのかもしれないとも感じた。



勿論凄く辛かったけれど風邪をひいた事によって、色々体感したこともあって或る意味良い機会だったのかもかもしれない…なんて思ったりして。また、一歩私たちの取り巻く環境は良い方向へ変わったような気がした。



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KI-SENRA保護地区 @kisenra421d
彼女が風邪ひいたから看病してるぞ〜配信はお休み！本間に辛そうで代わってやりたい



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